【MLB】自身6連勝中の田中将大が導く、ヤンキースの逆転プレーオフ。注目すべきは、奪三振率の向上
ニューヨーク・ヤンキースが、エース田中の調子と合わせたかのように首位レッドソックスを猛追している。絶望的とみられていたプレーオフ進出が現実味を帯びてきたのだ。
2016/09/13
Getty Images
初のシーズン200イニングは達成へ
メジャーの先発投手では、1イニング1三振以上か、以下なのかで三振が取れる投手か否かの判断がされる。田中は今シーズン全体で見れば、ここまで186回2/3を投げて、160奪三振。1イニング1三振を切っている。奪三振ペースが上がっていることが手に取れる。
スプリットという空振りを奪える決め球を持つ田中は、本来は奪三振の多いタイプの投手だった。メジャー1年目の14年には途中故障離脱しながら、136回1/3を投げて141三振を奪っていた。
それが昨季は154回で139三振。そして今季も中盤までは打たせて取るスタイルで、奪三振数はスローペースで伸びていなかった。
残る今季の登板ゲームは4試合と見られる。シーズン200イニング登板へはあと13回1/3で、次々回登板にもクリアできそう。
シーズン終盤にさしかかり、米メディアではサイ・ヤング賞レースの行方を占う記事が増えてきたが、その候補者には名前を連ねている。サイ・ヤング賞レースで田中のウィークポイントは勝ち星と奪三振の少なさ。残り4試合で連勝を続け、ここ数試合のように三振の山を築けば、有力候補に推す声も出てくるだろう。
1 2