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【MLB】アリーグ防御率トップに躍り出た田中将大。「ヤ軍は1億5500万ドルで獲得した男がサイ・ヤング賞に値すると再確認」

前半戦の低迷から一転、アリーグ東地区でプレーオフを狙える位置まで順位を上げてきたヤンキース。そのヤンキースの快進撃を支えているのは間違いなく田中だ。

2016/09/18

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このままの投球が続けばサイ・ヤング賞の有力候補

 現地時間15日、敵地フェンウェイパークで宿敵レッドソックス戦に登板した田中の安定感はこの日も変わらなかった、
 
 奪三振こそ初の0であったものの、低めにボールをよく集め、メジャー屈指の強力打線を誇るレッドソックス打線を相手に的を絞らせなかった。四球は最近の田中からしたら7イニングで3つと少し多めであったが(この試合の前の過去5登板では33.1イニングで四球はわずかに4つ)、7回を投げ被安打は4、球数93球、1失点という内容だった。
 
 この日のピッチング内容と試合展開で勝利投手となれなかったが、この試合の好投によって防御率は3点台を切り2.97に。打者有利のボールパークが多く、強力打線揃いの今年のアメリカンリーグ東地区においてこの数字は頭1つ抜けており、サイ・ヤング賞争いのライバルである、シカゴホワイトソックスのクリス・セールや、クリーブランドインディアンズのコーリー・クルーバーを抜きアリーグトップに躍り出た。
 
 そんな田中に対しての米メディアの評価は当然高まるばかりだ。
『FoxSports』のフィル・アクレ記者は「田中は完全にエースの座を取り戻した」と題し、記事の中で田中の良いところとして四球の少なさをあげている。
 
 記事によると今季の田中はここまで193.2イニングを投げ四球は34個。イニング数では、サイ・ヤング賞争いのライバル、コーリー・クルーバーの197イニングにわずかに劣るが、クルーバーはすでに51個もの四球を許していると言及している。
 
 四球の数に触れた上でアクレ記者は次のような内容を報じている。

“It’s certainly fair to put Tanaka’s name squarely in the Cy-Young conversation this season. While his strikeout numbers won’t blow anyone away, he is among the league leaders or in the top five of some major categories among AL starters. If Tanaka can continue his recent stretch that’s seen him go 6-0 with a 1.94 ERA, he’ll be one of the top candidates to receive the distinguished award.
田中を今季のサイヤング賞争いの議論に入れることに何も問題はない。彼の奪三振数は秀でたものはないが、防御率ではリーグトップを争い、幾つかの指標でもアメリカンリーグのトップ5に入っているのだ。現在6連勝中(その期間の防御率は1.94)の田中は今の調子をキープできれば、サイ・ヤング賞のトップ候補となるだろう。

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