【MLB】ヤ軍プレーオフ進出消滅時点で、田中の今季登板はなし? 防御率タイトル争いにも影響
ヤンキース・田中将大が次回予定していた先発を回避した。チームはプレーオフ進出へまさに瀬戸際。このタイミングでの離脱は痛い。また今後のチーム状況によっては田中が今季登板しない可能性もある。
2016/09/24
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チーム状況に応じて、田中の登板も今季なし?
仮に田中の離脱中にプレーオフ進出の可能性が完全に断たれた場合、その際には、無理を押してまでエースを再びマウンドへ送り出す理由はなくなってしまう。今季中の復帰登板も、同時に消える可能性が高い。
一方で、田中は現在防御率のタイトルを争っている。22日現在で、防御率3.07はアリーグトップ。勝ち星や奪三振とは違い、結果次第で数字が上下する防御率なだけに、ここで繊細なタクトが求められることになる。
22日現在で防御率2位のリック・ポーセロ(レッドソックス)はわずか0.01差の3.08。3位のコリー・クルバー(インディアンス)も3.11、4位のアーロン・サンチェス(ブルージェイズ)も3.12と僅差に付けている。そしてマイケル・フルマー(タイガース)は規定投球回に4回1/3足りないだけの3.03で「隠れ防御率トップ」とも言える存在だ。
プレーオフの芽が完全に潰えても、これらタイトル争いのライバルが田中より上に立てば、逆転目指してマウンドに送ることが可能。逆にリーグトップの座をキープしたままなら、復帰登板させることは防御率を悪化させるリスクを伴う。
もちろんプレーオフ進出の可能性がわずかにでも残されているのなら、タイトルのことは考えずに田中は復帰を目指し、チームもエースをマウンドに立たせるだろう。
幾重ものシナリオと可能性が巡り、駆け引きも求められてくる今後の田中の起用法。シーズン閉幕のその時まで、状況は刻一刻と変化していきそうだ。