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【MLB】ヤンキースのポストシーズン進出は絶望的。田中将大ら防御率タイトル争いの行方

ほぼポストシーズン進出の可能性が消えたヤンキース。今後の注目はエース・田中将大が防御率のタイトルを獲得するか否かだ。

2016/09/26

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田中の今季登板はあと1試合あるかないか

 レギュラーシーズンも残り10試合を切り、ヤンキースがポストシーズンに進出する可能性はほとんどなくなった。だが、個人成績に目を向けると、エースの田中将大には、防御率のタイトルを獲得する望みが残されている。防御率3.07を記録し、9月24日の時点でタイガースのマイケル・フルマー(2.95)に次ぐリーグ2位につけている。
 
 このタイトルは、獲得すればサイ・ヤング賞投票においてプラスに働くだけでなく、ヤンキースでは1980年のルディ・メイ以来36年ぶり、日本人投手では初となる。野茂英雄は1995年と2001年にリーグ最多の三振を奪い、2013年にダルビッシュ有も続いたが、防御率、勝ち星のタイトルを手にした日本人投手はいない。1995年の野茂は防御率2.54ながら、上にはグレッグ・マダックス(1.63)がいた。2008年の松坂大輔(2.90)はリーグ3位、2013年の岩隈久志(2.66)とダルビッシュ(2.83)は3位と4位だった。
 
 現在、アリーグには防御率3.20未満の投手が6人いる。フルマーと田中、レッドソックスのリック・ポーセロ(3.11)、インディアンスのコーリー・クルーバー(3.11)、ブルージェイズのアーロン・サンチェス(3.12)、ホワイトソックスのクリス・セール(3.19)だ。そこに、ホワイトソックスのホゼ・キンターナ(3.21)、タイガースのジャスティン・バーランダー(3.21)、ブルージェイズのJA・ハップ(3.28)を加えた9人が、タイトルの射程圏だろう。
 
 田中は腕の張りによって26日の登板をスキップするため、マウンドに立つのは多くてあと1試合だ。その前にヤンキースのポストシーズン進出が完全消滅するか、腕の状態によっては、このまま投げずに終わるかもしれない。1登板するとして、5回以上を投げて自責点0か、8回以上で自責点1なら、防御率は2点台に下がる。9回を完封すれば2.93だ。一方、直前の9月21日と同じく、6回で自責点4だと3.15まで上昇する。順位なので予想は難しいが、2点台であればタイトルは有望、3.07のままなら五分五分、3.15かそれ以上では獲得できないと見る。

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