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【MLB】田中らにも恩恵? ロースター枠26人案に米メディアも賛否両論。新たな労使協定妥結なるか

現在、MLB機構と選手会は新たな労使協定の締結に向けて交渉中だ。

2016/11/29

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期限は12月1日

 今オフは、ヨエニス・セスペデスやエドウィン・エンカーナシオンをはじめとする、多くのスラッガーたちがFAとなった。現地では、メディアが連日のように移籍先を予想。今年は例年以上に噂話で盛り上がっている。

 その一方で、メジャーリーグは岐路に差し掛かっている。
 現在、MLB機構と選手会は新たな労使協定の締結に向けて交渉中。しかしながら双方の隔たりが大きく、交渉が難航しているのである。

 4年前に締結した労使協定が失効するのが12月1日。『FOX Sports』の名物記者ケン・ローゼンタールは、Baseball’s 21-year run of labor peace could be in jeopardy(21年間続いた労使間の平和協定が、危険にさらされている)と題し、大々的に報道。オーナー陣は12月1日までに双方が合意に達しなければ、ロック・アウトも視野に入れていると報じている。

 もしロック・アウトが行われた場合、メジャーリーグでは1994年のストライキ以来、実に21年ぶりの出来事となる。

 ローゼンタール記者によれば、主な労使間の論点は下記の通りだ。

・FA流出による補償ドラフト指名権(クオリファイング・オファー)の撤廃
・(主に中南米選手との契約金額の抑制を目的とした)国際ドラフトの導入
・球団間の競争力均衡の為の課税制度(ぜいたく税)の見直し
・ロースター枠を25人から26人への拡大案

 なかでも国際ドラフトの導入に関して選手会が強く反発しており、両者の主張は平行線をたどっている。
 そして田中将大、ダルビッシュ有、前田健太、岩隈久志といった日本人先発投手に大きく影響を与える可能性があるのが、ロースター枠の拡大案だ。

 現在、MLBのベンチ入りメンバーである『アクティブ・ロースター』の人数は25人。9月に入ると『セプテンバー・コールアップ』と呼ばれるルールにより、ベンチ入りできる人数は40人に拡大される。

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