【MLB】ヤンキース・田中将大登板時に一番援護した打者。新正捕手との相性も良好?
来季、ヤンキースの田中将大が勝利を積み重ねる上で、打線の援護が不可欠だ。改めて、今年の打線の援護について、データで振り返る。
2016/12/05
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来季も田中への援護は変わらず?
さらに田中がマッキャンとバッテリーを組んだ時の防御率は4.17だが、オースティン・ローマインの時は2.16、サンチェスの時は1.94だった。3捕手のなかで、サンチェスが田中の球を受けた46回1/3は最も少なく、断定はできないものの、相性は悪くないようだ。
他の打者を見ると、田中の登板試合でスターリン・カストロとジャコビー・エルズベリーが記録した打率は、どちらもシーズン全体を8分近く上回った(サンチェスはもっと上だが、これは打数が少ないせいもある)。2人とも、2016年については頼もしい限りだったが、これほど差があると、来シーズンも同じだけ打てるのかには疑問が残る。
ディーディー・グレゴリアスは、田中が投げた試合でマッキャンに次ぐ6本塁打を放ち、最多の16打点を挙げた。本塁打の30.0%が田中の登板試合というのは多く、来シーズンは減る可能性が高いが、打率はシーズン全体より2分8厘低く、通算の.260よりも下なので、上昇してもおかしくない。これらの上下により、来シーズンの田中の登板試合における打点は、多少減ったとしても、激減はせずに済むと見る。
まだ、来シーズンのヤンキース打線は確定していない。新たにマット・ホリデイを加えた一方で、マッキャンに続き、ブレット・ガードナーやチェイス・ヘッドリーの放出もあり得る。田中や他の投手たちを十分に援護できる打線となるのだろうか。
ちなみに、田中は2014年と2015年も、ヤンキースでは援護に恵まれていたほうだ。2014年のヤンキース打線は田中の登板試合で平均4.20得点を挙げたが、シーズン全体では平均3.91得点にとどまった。2015年は田中が投げた試合の平均5.71得点に対し、全体は平均4.72得点だった。