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【MLB】野手はホームチームが不利? 米国内時差ボケが選手に与える影響とは

2017/01/26

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 ノースウエスタン大学のラビ・アビダ教授が23日、時差ボケがMLB選手のパフォーマンスに与える影響を分析した論文を『米国科学アカデミー紀要』に発表した。
 
 アメリカ本土は日本と異なり、国土が東西に広いので国内で時差が生じている。ニューヨークなどの都市がある東海岸標準時、シカゴなどがある中西部標準時、デンバーなどがある山岳部標準時、そしてロサンゼルスがある太平洋標準時と4つのタイムゾーンが本土には存在している。すなわち、東海岸から西海岸の間には常に3時間の時差が存在するのだ。
 
 アビダ教授の20年間に行われた40,000試合以上の分析に基づいた調査によると、東に異なるタイムゾーンを移動したときには、攻撃面に関してはホームチームの方がアウェーチームより受ける負の影響が大きいとしている。その影響は、主にベースランニングに関わっていて、盗塁数、二塁打数、三塁打数の減少そしてダブルプレーの増加である。
 
 なぜ、ホームチームが受ける影響の方が大きいのだろうか。アビダ教授はインタビューの中で2つの推測を答えている。
 
 1つ目は、既にアウェーチームはアウェーへの移動によって不利になっているので、時差ボケによる影響で状況が更に悪くならないこと、2つ目はアウェーのチームは門限や時差ボケの調整などで時間の使い方が厳しくなるが、ホームのチームは逆にホームにいることによって緩くスケジュールを組み、スケジュールを厳しく調整できないということを挙げている。その影響として、時差ボケに対する対応が遅れてしまうのである。
 
 MLBで戦い抜くには、異なるタイムゾーンの移動も考慮しなければならない。日本では経験することができない国内の時差ボケへの対応は、今後の日本人選手の活躍を占う上でも重要な役割を担ってくるだろう。



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