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【MLB】前田健太が掲げた“超一流”への目標設定。「200イニング以上」で地区V5に導く

2017/01/30

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 ロサンゼルス・ドジャースの前田健太投手が、今季の目標の一つとして「200イニング以上」と設定したことがアメリカで話題となっている。
 
 近年、日本人投手で200イニング以上を投げたのは、2013年の岩隈久志(219回2/3)、ダルビッシュ有(209回2/3)、黒田博樹(201回1/3)であり、過去3年間200イニング以上を投げた日本人の先発投手は存在しない。昨季は、岩隈久志が199回、田中将大が199回2/3でシーズンを終えただけに、4年ぶりの200イニング達成に期待が高まっている。
 
 米サイト『ドジャース・ネーション』では前田の発言を受け、29日付で特集を組んでいる。
 
 記事では、前田が日本時代に4回、200イニング以上投げたことがあることを紹介している。アメリカと環境が異なり、日本では先発投手の登板数が平均28登板の中で達成の経験があるだけに、全体の試合数が多く、登板数が増えるMLBでの達成も期待されている。
 
 前田は昨年、ルーキーながら32登板、175回2/3を投げ16勝を上げた。いち早くアメリカの野球に適応したことも評価されており「前田に200イニング以上を期待してしまうのは合理的なことである」と評されている。
 
 前田は日本時代に218登板で1509回2/3を投げており、1回の登板につき、平均約6.9イニングを投げていた。しかし、移籍初年度の昨季は、球団による球数制限もあり1回の登板につき、平均約5.5イニングであった。今年は2年目でMLBに慣れてきたこともあり、より長いイニングを任せられる可能性が高くなっている。
 
 また、前田の契約は出来高払いが中心であり、90イニング以降は、10イニング毎に25万ドル(約2900万円)が追加される。そのため、200イニングを達成すれば、追加で8700万円の出来高を手に入れることが出来ると予測されており、チームにとっても前田にとっても大きくプラスになる。
 
 昨年、契約時に懸念されたケガのリスクを跳ね除けて活躍し、チームやファンからの信頼を得ただけに、今年にかかる期待は非常に大きい。
 
 移籍2年目ながら、ドジャースの右腕1番手となった前田健太。2年目のジンクスを跳ね除け、先発陣の柱としてチームの地区V5に貢献することは出来るだろうか。