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WBCオランダ代表、MLB選手の招集に成功。守備の名手から強打者まで、大会屈指の内野陣へ

2017/02/09

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 WBCオランダ代表の内野陣が、非常に強力な布陣となりそうだ。
 
 オランダ代表が、昨年11月の練習試合で侍ジャパンを苦しめたことは記憶に新しい。当時、代表に所属していたメジャーリーガーは、テキサス・レンジャーズのジュリクション・プロファーのみであったが、その後の追加招集に成功し、若手選手を中心に多数のメジャーリーガーが代表に参加することになった。
 
 ニューヨーク・ヤンキースのディーディー・グレゴリウス、ロサンゼルス・エンゼルスのアンドレルトン・シモンズ、ボルティモア・オリオールズのジョナサン・スコープ、ボストン・レッドソックスのザンダー・ボガーツら、MLBで主力の内野手たちが招集に応じ、本戦に出場する予定と見られている。
 
 グレゴリウスは、引退したデレク・ジーターの後釜として期待される、ヤンキースの若手正遊撃手である。昨年は打率.276、20本塁打、70打点を記録するなど、打撃面で成長を見せた。守備面はまだ成長の見込みがあり、これからの将来が期待される選手である。
 
 シモンズは、メジャー屈指の守備の名手である。非常に安定した遊撃守備に定評があり、毎年各守備指標で大幅なプラスを出している。球際に強く、送球も正確で非常に速い。ゴールドグラブ賞、フィールディング・バイブル・アワードの受賞歴も多数あり、本戦でもその卓越した守備が披露されることが期待されている。
 
 スコープは前回のWBCにも出場しているが、当時はマイナーリーグの選手であった。その後、メジャーデビューを果たし、昨年は正二塁手として162試合にフル出場し、打率.267、25本塁打、82打点を記録した。25歳という若さでチームの主力打者として成長しており、本大会でも主軸を担うことが期待される。
 
 ボガーツは、レッドソックスの遊撃手であり、打撃力に優れている。2015年には首位打者争いをしており、リーグ2位の.320を記録。昨季も打率.294、21本塁打、89打点と優秀な成績を残し、オールスターにも選出された。守備はあまり上手い方ではなく、本戦では本職の遊撃手以外のポジションで出場すると見られている。
 
 追加招集の選手は、各球団の遊撃手が多くなっているが、それぞれ他の守備位置も守ることが出来るため、状況に応じてオーダーを組むことが出来ると見られている。
 
 これらの選手の他にも、東京ヤクルトスワローズのウラディミール・バレンティン外野手や、福岡ソフトバンクホークスのリック・バンデンハーク投手が出場する予定だ。オランダ代表は投手陣に不安を抱えているため、日本球界で大活躍であるバンデンハークには、エース格としての活躍が期待されている。
 
 昨年の侍ジャパンとの練習試合時とは異なり、MLBで主力級の選手が集結し、強力な布陣となったオランダ代表。韓国、台湾、イスラエルと強豪揃いのAグループに属しているが、果たして前回大会のような快進撃を見せることは出来るだろうか。