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【MLB】岩隈、米メディアは高い評価も故障を懸念…。不安払拭させる活躍なるか

2017/02/17

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Getty Images



 シアトル・マリナーズの岩隈久志投手は、エースのフェリックス・ヘルナンデス投手に次ぐ2番手として活躍を続け、昨季はチーム最多となる16勝(12敗)、投球イニング199回を記録してチームを支えた。一方で、防御率は移籍後最低の4.12をマークするなど、安定感に欠けるシーズンでもあった。今年は往年の安定感を取り戻し、巻き返しが期待されるシーズンとなる。
 
 米サイト『ファンサイデッド』では、今季36歳を迎える岩隈について特集を組んでいる。記事では、「昨年の岩隈は、マリナーズの投手陣の中では最も良い投手だった」と評しており、ローテーションの主軸として高い評価を下している。そして、ベテランの域に入ってきたということで、様々な面でチームを引っ張っていくことも期待されている。
 
 しかし、同記事では36歳という年齢を迎えるに際して、ケガのリスクを懸念している。MLB移籍後、ケガで離脱することは度々あったが、日本時代ほど長期間の離脱はしていない。しかし、在籍5年間で30試合以上先発登板を果たしたのは、2013年、2016年の2シーズンのみとなっている。そして、蓄積疲労や古傷に関しても心配されている。
 
 岩隈は東北楽天ゴールデンイーグルス時代の2006年、2007年に肩の故障で長期離脱、同年オフには右肘の手術を受けている。また、MLB移籍前年となる2011年も肩の治療で離脱していたことがある。また、2015年オフにはメディカル・チェックで異常があるとされ、ロサンゼルス・ドジャースと契約を結ばなかったという経緯もある。
 
 同記事では「おそらく、今季は少なくとも一回は故障者リスト入りして離脱することがあるだろう」との見解を示している。
 
 メディカル・チェックで異常ありとされた後、実際に2016年シーズンを迎えたところ、体の異常を感じさせない活躍を見せた。今季も、不安を払拭させるような活躍が期待される。