マリナーズ、先発投手補強で岩隈ら4枚盤石。地区Vへハニガーら若手有望株の台頭にも期待【チーム分析・キャンプ編】
2017/02/20
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昨シーズンは86勝76敗でアメリカン・リーグ西地区の2位となったシアトル・マリナーズ。今季は2001年以来の地区優勝とチーム史上初のワールドシリーズ進出を目指す。
先発陣は昨シーズンに比べて大きく変わった。フェリックス・ヘルナンデス投手、岩隈久志投手の2枚看板は変わらずだが、タンパベイ・レイズからドリュー・スマイリー投手をトレードで獲得。スマイリーはWBC米国代表にも選ばれた左腕だ。
また、ボルティモア・オリオールズからはヨバニ・ガヤード投手をセス・スミス外野手とのトレードで補強。直近8シーズンで99勝を挙げているガヤードもまた、WBCのメキシコ代表に選出されている。
野手陣も大きく変わり、青木宣親外野手とセス・スミスが抜けた穴を、カンザスシティ・ロイヤルズから獲得したジャロッド・ダイソン外野手、アリゾナ・ダイヤモンドバックスから獲得したミッチ・ハニガー外野手が埋めると考えられている。ハニガーは昨季、ダイヤモンドバックスの3A級でわずか74試合出場ながらも打率.341、20本塁打、64打点と覚醒した選手だ。昨季はMLBでも5本の本塁打を放っており、今季の飛躍が期待される。
遊撃手にはダイヤモンドバックスから獲得したジーン・セグーラが入る。ここ数年マリナーズの遊撃手の打撃成績はいまひとつパッとしなかったが、昨季のセグーラは打率.319、20本塁打、64打点、33盗塁、203安打と非常に好調だった。セグーラの活躍次第でマリナーズの成績も大きく変わってくるだろう。
招待選手の中での注目は、21歳でWBCカナダ代表にも選ばれたスーパースター候補のタイラー・オニール外野手だ。昨季は2A級で打率.293、24本塁打、102打点を記録。今季は3Aでプレーする予定で、MLBで見る日も近そうだ。
また、パット・ベンディティは2015年にオークランド・アスレチックスで話題になった両投げの投手だ。彼もまた、WBCのイタリア代表に選出されており、開幕より一足早く見る機会が訪れるかもしれない。