【MLB】“意味のない4球”は時代遅れ? 今季から敬遠の新ルール導入へ
2017/02/23
Getty Images
MLB機構が、投球をせずに敬遠を認める新ルールについてMLBの選手会とチームの同意に成功したと、米サイト『ESPN』のハワード・ブライアント記者が21日に報じた。今季から導入される見込みで、4球を投球する代わりにベンチからのサインで敬遠が認められることになるという。
MLBは近年、試合時間の短縮に努めており、今季は敬遠の簡略化とストライクゾーンの変更が議題となっていたが、選手会の同意が得られるかに注目が集まっていた。今回、ブライアント記者によると、あるチームの関係者と選手会の両方から敬遠に関する新ルールの承認を明かされたという。
一方で、敬遠は試合時間の短縮に大きな影響はないという意見も出ている。『ESPN』によると、昨シーズンのMLB全体での敬遠数は932回で、これは2.6試合に1回の割合でしか行われないことを意味する。しかし、MLBは意味のない4球を投げなければならない従来のルールを時代遅れと捉えているようだ。
では、選手はどのように考えているのだろうか。クリーブランド・インディアンスのジェイソン・キプニス内野手は、Twitterで「敬遠の最中の暴投で2回得点したことがあるんだけど…」と投稿し、ルール改正に懐疑的な姿勢を見せた。
ファンにとっても、敬遠の最中の暴投で得点したりであるとか、敬遠球を打ってのサヨナラなどのドラマを見ることができなくなるのは寂しいだろう。例えそれが滅多に起こらない出来事だとしてもである。
MLBでは敬遠に関する新ルールが実施される予定であるが、果たして日本球界も米国に追従して将来的にはルール改正を取り入れることになるのか。野球界を先導するMLBの動きから目を離すことはできない。