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【MLB】MLBが正式なルール改正を発表。敬遠の省略化、不正投球疑惑のフォームは…

2017/03/03

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MLB機構が、今シーズンから施行されるルール改正を2日、発表した。以前から話題になっている、敬遠の省略化などの項目を今季から正式に導入することを決定。主に試合時間の短縮が目的の改正であるとしている。
 
 最も大きなルール変更は、投球をせずに敬遠が認められるようになったことである。新ルールでは、守備側のチームの監督が球審にサインを出すことによって打者に投球をしなくても一塁へ歩かせることができるようになる。
 
 試合時間の短縮が目的の敬遠の省略化だが、昨シーズンは2.6試合に1回の割合でしか敬遠が行われていないなど、実際に試合のスピード化に繋がるのかという疑問の声も出ていた。
 
 また、ビデオ判定を要求する場合には、チームの監督は30秒以内に決めなければならないというルールも制定。同時に、ビデオ判定を確認する審判団も2分以内に裁定を下さなければならないというルールも追加された。
 
 さらに、当サイトでも先月に報じた、サンディエゴ・パドレスの抑え候補のカーター・キャップスの独特な投球フォームゆえの不正投球疑惑だが、遂にMLBが動いた。新ルールによると、彼のワンステップ投法は違法ということで決着がついたようだ。2015年にMLBはキャップスの投球フォームの問題性を認めずに合法としたが、これを覆す形となった。
 
 新しい追加された規則によると、「投手は投球モーション中に本塁に対して、両足や軸足などによる2歩目のステップをすることができない」とされ、「1人以上走者が塁上にいたら、ボークとコールされ、走者がいなかったら不正投球とみなされる」こととなった。
 
 正式にキャップスの投球フォームが違法ということを審判団が認めた訳ではないが、新しい規則を確認する限り、彼の違法性は避けることはできないだろう。キャップスのフォームはパドレスのTwitterから確認することができる。