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スカウト不在が影響? マーリンズ・イチロー誕生で、日本出身選手在籍なしはレッズのみ【豊浦彰太郎のMLB on the Web】

イチローのマーリンズ入団で、日本生まれの選手が在籍したことがないMLB球団はレッズだけとなった。スカウトを日本においていないのもその要因のひとつだろう。

2015/02/01

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Getty Images



日本出身の選手が在籍していない球団はレッズのみ

 先日、イチローは東京でマーリンズ入団会見を行った。
 すでに広く知られたことだが、マーリンズ史上初の日本生まれのメジャーリーガーとなった。
 ここまで、日本生まれのメジャーリーガー(日本人ではない、国籍ではなく出生国で分類するのがメジャー式だ)は通算61人、これで日本生まれの選手が在籍したことがない球団はレッズのみとなった。これは偶然ではないようだ。
 
『シンシナティ・エンクワイア』紙のC・トレント・ローズクランズ記者は、このように報じている。
 
The Reds don’t have a scout in Japan, Reds general manager Walt Jocketty said in November after he’d expressed interest in free agent outfielder Nori Aoki, who later signed with the Giants.
“We do have some people who do cross checking, we don’t have a scout in Japan,” Jocketty said. “It’s too costly.”
レッズは日本にスカウトを配置していない。レッズのウオルト・ジョケッティGMは11月に、最終的にはジャイアンツと契約した当時FAの青木宣親外野手への興味を示しこう述べた。
「われわれには(日本からの情報を)色々な角度から検討する複数の担当者がいるんだ。だから、日本にはスカウトは置いていない」。そしてジョケッティはこう言った。「コストがかかりすぎるからね」
 
 もちろん、日本にスカウトを配置していないのはレッズだけではない。
 青木がメジャーで最初に所属したブリュワーズもそのひとつだ。C・トレント・ローズクランズ記者の原稿では、ブリュワーズのダグ・メルビンGMのコメントも紹介している。
 
“If you can’t shop in the high-end stores, there’s no sense going and looking at the shelves.”
高級ブランドショップで買い物ができる身分じゃないなら、そこの棚に展示されているものを眺めに行ったってしょうがないということさ。

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