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【MLB】最悪の誕生日…1回持たず10失点ノックアウト、翌日には事実上の戦力外

2017/04/10

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Getty Images



 ワシントン・ナショナルズのジェレミー・ガスリー投手にとって38歳の誕生日は散々なものだった。彼の誕生日である8日(日本時間9日)のフィラデルフィア・フィリーズ戦に2015年以来となるMLBでの先発登板を果たしたが、1回を持たずに大炎上。さらに悪いことに、翌日にはチームにロースターの40人枠から外され(DFA)、事実上の戦力外通告を受けてしまった。
 
 キャリア通算91勝のガスリーは2013年には15勝を記録するなど、キャリアで5回の2桁勝利を挙げたベテラン投手だ。2016年シーズンはマイナーで過ごしたが、2年ぶりにMLBで先発をする機会が彼の誕生日でもある8日にやってきた。
 
 しかし、ガスリーの久しぶりの登板は最低のものに終わる。連打と四球からの犠飛で先制点を許すと、フィリーズ打線を全く止めることができずに、2/3回を6安打、4四球の10失点。アウトの2つは犠飛という最悪の結果となってしまった。
 
 後続も失点し、結局この回ナショナルズは12失点を喫してしまう。ガスリーのシーズンの防御率も135.00となり、誕生日は最悪のもので終わった。
 
 さらに悪いニュースは続く。大炎上の翌日、ナショナルズは彼に戦力外通告(DFA)をし、40人枠から外してしまった。この後、ガスリーがウェーバーにかけられ、獲得を希望する球団がなければ、マイナー契約を結ぶなどの選択肢が残っている。しばらくはナショナルズで彼の姿を見ることはなさそうだ。
 
 野球選手としてこれ以上最悪な誕生日はないくらいの誕生日を過ごしたガスリーだが、本人は「今晩、チームを失望させたことは本当にがっかりだ。でも、この登板のチャンスは私にとってキャリアの大部分よりも重要なことだった。明日勝って勝ち越してくれ」と、炎上後にTwitterに投稿。1年の間を空けてのMLB登板は彼にとって大きなものだった。
 
 ナショナルズでは彼の登板はしばらく見る機会はなさそうだが、他のチームでならあるかもしれない。去就はまだ決定していないが、最悪な38歳の年を最高なものにできるように、ガスリーの復活を期待したい。