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元楽天・AJにメジャー復帰の噂 将来殿堂入りの可能性も?

元楽天のジョーンズのメジャー復帰が噂されている。DHや外野手でのプラトーン要員だという。日本では披露の機会がほとんどなかったが、外野手としてゴールドグラブ10度の名手で、将来殿堂入りの可能性もある。

2015/02/05

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プレーをするなら、DHのあるアリーグに限定か?

 アンドルー・ジョーンズがメジャー復帰を目指しているようだ。辣腕の代理人スコット・ボラスによると、少なくとも2球団がDHおよび外野手のプラトーン要員として関心を示していると言う。
 
 ジョーンズはスター中のスターだ。メジャー通算434本塁打で、2005年には51本塁打&128打点で二冠王に輝きMVP投票では2位に入っている。翌06年も41本塁打&129打点と豪打をいかんなく発揮した。また、彼は打つだけではなく、外野手として10年連続でゴールドグラブを受賞している。しかし、そのアンドルーも今季開幕後には38歳になる。これからメジャーでどの程度やれるだろうか。『ヤフー・スポーツ』のマイク・オズ記者はこう述べている。
 
Mashing in Japan doesn’t mean Jones will come to MLB and start hitting like it’s 2005 again, but he could still be useful.
日本で猛威を振るったと言っても、ジョーンズがMLBに復帰し再び2005年のように打ち始めるわけではない。しかし、まだ「使える」のではないか。
 
 そもそも、ジョーンズがレギュラーとしてフル出場したのは2007年が最後だ。
 
We’ve seen plenty of former stars thrive in DH/bench roles as they’ve aged, while also offering a veteran presence in the clubhouse. Jones will be 38 in April, so don’t count on him as a Gold Glove regular in the outfield. His market will likely be limited to AL clubs who have flexibility at DH and in the outfield.
Even then, Jones will have to show up at spring training and prove himself before making anybody’s roster.
多くのスターが加齢とともにDHや交代要員となりながらも、クラブハウスで存在感あるリーダーとしての役割を発揮してきた。ジョーンズは4月には38歳になる。外野手としてのゴールドグラブの常連だったころの姿を期待すべきではない。彼を求めるのは、DHを併用した外野手として起用できるアリーグ球団に限られるだろう。ロースター枠を勝ち得るには、スプリングトレーニングでその価値を証明してみせる必要がある。。
 
 それでもなお、ジョーンズは「将来殿堂入りに値する」との見方も強い。
 
 一般的に、殿堂入りの条件とは「3000本安打、もしくは500本塁打を達成すること(野手の場合)」に加え、MVPを獲得するなどの「明確なピークとなるシーズンがあること」だと、古くから言われてきた。
 
 その点ではジョーンズは1933安打、434本塁打と数字的な基準をクリアしていないが、10度のゴールドグラブを誇る守備力がそれを補完しているとも言える。また、MVPを受賞したことはないおのの、05年のパフォーマンスはそれに匹敵するものだ。
 
 そのようなトラディショナルな条件に加えて、セイバーメトリクスの発達により新しい指標で改めて価値が見直されている。例えばWAR(Wins Above replacement)では、ジョーンズは62.8で歴代(野手、投手合算で)152位タイだ。ちなみに、殿堂入りの野手では通算573本塁打のハーモン・キルブリューは60.3、強打者にして名捕手のヨギ・ベラは59.4だ。将来の殿堂入りが確実視されているイチローですら59.3だ。この点でも、彼の殿堂入りは将来大いに検討に値すると言えるだろう。

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