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【MLB】トレードの噂が絶えないダルビッシュ 最もフィットする球団はヤンキース?

2017/05/07

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Getty Images



 テキサス・レンジャーズに所属するダルビッシュ有投手のトレードの噂が絶えない。今季で6年契約の最終年が終わるダルビッシュは、レンジャーズの成績次第ではシーズン途中にトレードに出される可能性が十分にありうるからだ。そのような状況下で、米国の野球のデータサイト『ファングラフス』が4日にダルビッシュのトレードの可能性について特集記事を組んだ。
 
 レンジャーズは5日(日本時間6日)時点で、すでにア・リーグ西地区の首位ヒューストン・アストロズと7ゲーム差の13勝17敗と地区3位に苦しんでいる。さらにダルビッシュと2枚エースだったコール・ハメルズ投手が2ヶ月ほど戦列を離れる見込みで、中心選手のエイドリアン・ベルトレ内野手も怪我で試合に出られずと、すでにシーズンの雲行きは怪しくなっている。
 
 同サイトが「MLBでのトップ10先発投手」として評価するダルビッシュは、エース級の選手のトレードでいかに素晴らしい選手(具体的にはMLB全体のトップ50の有望株と2〜3人の若手選手)とトレードすることができるのかを前例を挙げながら、彼のトレードはデビッド・プライス投手やザック・グレインキー投手のときのような見返りを得ることができると予想し、レンジャーズも求めるだろうと論じている。
 
 では、どこのチームが最もフィットするのか。記事ではヤンキースだと結論づけている。今季、ア・リーグで5日(日本時間6日)現在、アストロズと並んで最高勝率のヤンキースは、先発投手陣に困っている。絶対的なエースが不在の中、王座奪還を目指すチームにダルビッシュの存在は非常に大きなものとなるだろう。
 
 また、記事中では「ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは長く戦えるチーム作りを目指していて、有望な若手を多く放出することを嫌がるかもしれないが、ダルビッシュはチームが現在持っていない先発1番手の投手となるだろう」とダルビッシュの価値を評価。さらに、シーズン終了後にヤンキースはダルビッシュ獲得に乗り出すかもしれない状況であることからも、あらかじめチームに溶け込ませるためにもトレードでの獲得は良い決断になるかもしれない。
 
 噂段階のトレードの話だが、レンジャーズがどのようにチームの将来を見るかによって、ダルビッシュ放出の話は現実味を帯びてくる。もし、ヤンキースとトレードということになったら、それはヤンキースがワールドシリーズ制覇も見える状況にあるということを意味する。今年の秋には、ダルビッシュと田中の二枚看板でヤンキースがワールドシリーズを勝ち抜く姿を見ることになるかもしれない。ダルビッシュの去就については今後も注目だ。