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【MLB】上原、1回を三者凡退 今季最長の延長18回、6時間5分、MLB記録の計48三振の激闘はヤンキースの勝利

2017/05/08

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 シカゴ・カブスの上原浩治投手が7日(日本時間8日)に本拠地でのニューヨーク・ヤンキース戦の12回表に登板。1回を完璧の無失点に抑えた。両軍合わせて48個というMLB記録の三振を数えた試合は、延長18回にヤンキースが野選で勝ち越し、5-4で熱戦を制した。
 
 ヤンキースの先発・セベリーノがカブス打線を封じ、1-4とヤンキースがリードした試合は、9回裏に昨季までカブスで抑えを務めていた絶対的抑えのチャップマンが登板する。
 
 しかし、この日は四球と安打で無死からピンチを招くと、1死からアルモラ Jr.に中前適時打を浴び、さらに続くバエズにも三遊間に適時打を浴びる。その後満塁とされると、リゾに押し出しの死球を与えて、交代。後続がしっかり抑えたが、この回3失点を喫し、今季初のセーブ失敗となった。
 
 ちなみに、最後にチャップマンがセーブを失敗した試合は、昨年のワールドシリーズの第7戦目である。このときは8回途中から登板し、デービスに本塁打を浴びるなどをし、2失点でセーブ失敗となった。
 
 延長戦に突入した試合は、12回表には上原浩治が登板。先頭打者をスプリットでボテボテの一ゴロに抑えると、続くヘッドリーを、左翼手シュワーバーがスタンドに飛び込みながら捕球するスーパープレーに助けられ、左邪飛に打ち取り2アウト。8番・ロマインを高めの直球で空振り三振に切って取り、1回を完璧の3人で抑えた。
  
 試合はその後も両チームの中継ぎ陣が踏ん張り続け、試合時間が5時間40分を超えた18回表にヤンキースのヒックスのセーフティバントを捕手のコントレラスが悪送球をし、無死二塁。犠打で三塁に進め、ヤンキースの4番・カストロの当たりを遊撃手・ラッセルが本塁に投げるも間に合わず。野選を記録し、ヤンキースが勝ち越しに成功した。ヤンキースは18回裏にピンチを招くも抑え、5-4で勝利。6時間5分という激闘を制した。
 
 この試合で両チームが記録した三振数は合わせて「48」。ヤンキースが26個の三振を奪い、カブスが22個の三振を奪った。『ESPN スタッツ&キャスト』によると、この数字は1971年のエンゼルス対アスレチックスが記録した「43」を超えてMLB最多記録となった。