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田中将大が炎上する3つの理由。復活に必要なこととは?【小宮山悟の眼】

ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手が調子を狂わせている。オープン戦(OP戦)では調子が良かったものの、対タンパベイ・レイズの開幕戦で崩れ、直近2試合では試合の流れを作れずにマウンドを降りている。田中はなぜ、こんなにも不調に陥っているのだろうか。

2017/05/24

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Getty Images

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今季レイズ戦で再び炎上

 ニューヨーク・ヤンキースの田中将大がこの2試合でゲームを作れず、批判の的となっている。シーズン開幕前はサイヤング賞候補とまで言われていた田中がなぜ、この2試合は炎上してしまったのか。今回は田中について取り上げたい。
 
 開幕前の田中はサイヤング賞候補の一人だった。OP戦では調子がよく、沈む球が低めにコントロールされていた。このままシーズンに入れば20勝できるのではないかと思えるほどだった。本人も手ごたえを感じていたに違いない。
 
 しかし、開幕戦のレイズ戦で炎上して、躓いた。先日5月21日の炎上もレイズ戦だった。場所も同じだったから、ややもするとどこかに違う要因があるかもしれない。
 
 想定される理由は3つ。
 
 1つ目はクセ。たとえば、21日の試合では3本塁打を浴びたが、ディッカーソンに打たれた2本目は気になった。ワンバウンドしそうなストレートをホームランにされたのだが、あのコンタクトの仕方はストレートが来ると分かっているから振っていたように見えたのだ。
 
 田中が何を投げるのか読まれている可能性がある。そうでなければ、あれほどの低い球は見逃すはずだ。真っすぐだと思ってコンタクトしにいって、その通りにストレートが来たから振ったのだろう。だから田中は、もう一度自分が投げている映像を確認する必要がある。クセが出ていないかを確認するべきだ。
 
 この日、打たれた本塁打のほとんどがコントロールミスだ。3回、ロンゴリアに打たれたボールは、インコースに厳しく攻めようとしたのがど真ん中にいっていた。あれは本人も投げていて打たれると分かっていただろう。だが、ディッカーソンの2本目だけはコントロールミスではない。何かあるのだろうと思わないといけない。
 
 残り2つは抜け球に関係するものだ。
 
 今季の田中は開幕戦こそ良くなかったが、その後調子を上げている。去年までと違っていたのはコントロールが良くなった点だ。スプリットやチェンジアップなど沈むボールでゴロを打たせている。
 
 ゴロを打たせるという明確な意思に対して、ボール自体を思った通りに投げられていた。2戦目以降は徐々に調子を上げ、4月28日のレッドソックス戦では完封勝利を挙げた。ボールのコントロールさえできていれば、それだけのピッチングができるのだ。
 
 それが5月に入って、毎試合ホームランを打たれている。気になるのは抜け球が目立ってきていることだ。右打者のインサイドを狙って投げたのが引っかかって中に入る。左打者の場合はインサイドを狙ったボールがアウトサイドの甘い所まで抜けてしまっている。なぜ、ボールが抜けてしまうかを考えないといけない。

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