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【MLB】トミー・ジョン手術に並ぶ新たな治療法が確立?ロイヤルズ投手が靭帯損傷から異例スピードで復帰

2017/06/03

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投手で初となる同治療法での復活劇

 同記事では、この治療法を受けて復活を果たしたカンザスシティ・ロイヤルズのセス・メイネス投手の例をあげている。
 
 メイネスは、セントルイス・カージナルスに所属していた救援投手で、2013年のデビューから昨季まで244試合に登板。2014年、2015年には70試合以上に登板したが、昨季は右肘に異常が見つかり、8月以降のシーズンを全休。12月にはカージナルスからも放出されていた。
 
 しかし、この治療を受けたメイネスは予定通りに患部が回復。2月にロイヤルズとマイナー契約を果たすと、5月にはメジャー昇格を果たし復活。故障離脱から9か月でメジャーリーグのマウンドに戻り、7試合で8.1イニングを投げ、防御率4.32と地区最下位に低迷しているチームのブルペンを支えている。
 
また、ロサンゼルス・エンゼルスのアンドレルトン・シモンズ内野手は昨季、この治療法により左親指の靭帯損傷から早期復帰。通常8~12週間かかるところを、6~8週間で復帰した。
 
 また、先月に左手親指靭帯断裂のケガを負った同僚のマイク・トラウト外野手もこの治療法で早期復帰を目指しているようだ。
 
 同治療法が一般的なものとなれば、多くの球団や選手が苦しむ靭帯損傷による長期離脱の負担を軽減可能となるだけに、今後の技術の発展に期待がかかる。

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