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【MLB】田中、復活の兆し見せた投球に地元でも安堵の声。後半戦に向け、”エース”の重要性指摘

2017/06/14

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 ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手は、12日(日本時間13日)に敵地で行われたロサンゼルス・エンゼルス戦に先発登板。6回2/3を89球、4安打、8奪三振、2四球、3失点(自責1)という内容でマウンドを降りた。
 
 なお、2番手・クリッパードが同点打を許したことで田中の白星は消滅したが、その後にアーロン・ジャッジ外野手が勝ち越し2点本塁打を放ち、チームは5-3で勝利した。
 
 この投球を受け、地元・ニューヨークでは田中がようやく試合を作る投球を見せたことに安堵の声が上がっており、地元紙「ニューヨーク・ポスト」では特集を掲載した。
 
 記事では「田中は休養のために登板間隔を1日増やした。その結果、月曜日の投球は以前よりも良くなった。これはチームにとって良いニュースにも悪いニュースにも見えるが、この日の田中は7回途中まで投げ、チームを6連勝へ導く投球を見せた」と一定の評価を下している。
 
 また、同記事では、今後の後半戦に向けて田中の復活の重要性を指摘している。現在、ヤンキースの先発ローテーションは高齢のCC.サバシア、シーズンを通してローテーションを守った経験が不足しているジョーダン・モンゴメリー、ルイス・セベリーノ、マイケル・ピネダが担っており、彼らは今後疲労などで成績を落とす可能性があると予測。
 
 同紙のケン・デービッドオフ記者は、田中の不調時にもチームが勝ち星を増やせたのは彼らのおかげであり、今後彼らが不調に陥ることがあれば、田中が今度は彼らをカバーする番だとしている。
 
 エース・田中が不調ながら、6月中旬に入ってもア・リーグ東地区首位の座を守り続けているヤンキース。田中が復活を見せ、ローテーションに厚みを持たせることが出来れば、2012年以来の地区優勝も近づいてくることだろう。