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【MLB】マエケン、韓国人左腕から再び先発5番手を奪えるか。6月成績に明確な”差”アリ

2017/06/21

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 前田健太投手の所属するロサンゼルス・ドジャースの先発5番手争いが熾烈となっている。
 
 現在、ドジャースは早くも今季10勝に到達したエース、クレイトン・カーショウ、7勝無敗のアレックス・ウッド、今季好調のブランドン・マッカーシー、ベテラン左腕のリッチ・ヒルがローテーションに定着している。そして、精彩を欠いていた前田に代わる形で、韓国人左腕の柳賢振が先発5番手を担うことになった。
 
 チーム事情でブルペン待機となった前田だったが、18日(日本時間19日)にローテーションに谷間が出来たため、前田は1試合のリリーフ登板を経て再び先発登板を果たした。そして、5回1失点と試合を作り今季5勝目(3敗)を手にした。
 
 しかし、「イニング数を増やす」という昨季からの課題は解決に向かっておらず、複数米メディアは前田が今後もしばらくブルペン待機となることを報じている。
 
 しかし、前田の先発ローテ復帰はそう遠い話ではないと考えられる。前田の代わりに先発ローテ入りした柳は、5月こそ月間防御率3.72だったが、6月は5.63と苦戦。また、直近2試合は前田と同じく5回程度で降板となっている。マッカーシー以外のローテーション投手は全員左腕であるため、同じく左腕の柳は結果が残せなければ、再び前田と入れ替わる形でブルペン待機となることだろう。
 
 そして、一方の前田は、実は6月の防御率は2.77と好調。5月も3.63という安定した数字を残しているが、4月の月間防御率である6.58が現在も大きく響き、現在も防御率4.70といまいち調子が上がっていないように見えてしまっている。しかし、実際は春先から調子を上げてきており、あとは要所での痛打を防ぐことができれば、長いイニングを投げ首脳陣からも信頼を寄せられるようになるだろう。
 
 MLBでの実績は柳の方が上回っているが、両者の今季成績はほぼ互角。果たして、このアジア人ローテーション争いは、今後どのような展開を迎えるだろうか。
 
前田健太(2017年6月21日現在)
4月 5試合 26.0回 2勝2敗 防御率6.58
5月 4試合 22.1回2勝0敗 防御率3.63
6月 3試合 13.0回 1勝1敗 防御率2.77 
今季通算 12試合(11先発) 61.1回 5勝3敗1セーブ 64奪三振 18四球 防御率4.70
 
柳賢振(2017年6月21日現在)
4月 5試合 26.2回 1勝4敗 防御率4.05
5月 4試合 19.1回 1勝1敗 防御率3.72
6月 3試合 16.0回 1勝1敗 防御率5.63
今季通算 12試合(11先発) 62.0回 3勝6敗1セーブ 58奪三振 19四球 防御率4.35