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【MLB】マー君、不調の原因が明らかに? デイゲームの成績に明確な“差” 

2017/07/10

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 ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手が、9日(日本時間10日)に本拠地でミルウォーキー・ブリュワーズ戦に先発登板し、5回途中5失点でノックアウト。3戦連続で好投していたが、この日は一転打ち込まれてしまった。しかし、米国では今季の田中の打ち込まれた試合の共通点が見つかったと密かに話題になっている。それは、“デイゲーム”での登板だ。
 
 今季の田中のナイターの成績は、12試合に登板し、81回1/3を投げ、7勝3敗、防御率は3.10、9本塁打、自責点28、被打率も.227と平均的な田中の数字だ。しかし、一方で、デイゲームの成績は6試合に登板し、20回2/3を投げ、0勝5敗、防御率14.81、14本塁打、自責点34、被打率も.419とバッティングピッチャー状態となっている。
 
 今季の開幕戦では、2回2/3で7失点と打ち込まれたが、この試合はデイゲームだった。また、5月14日に1回2/3で4本塁打8失点を喫した悪夢のヒューストン・アストロズ戦もデイゲームで、この日のブリュワーズ戦もデイゲームだった。
 
 また、クオリティスタートの数で比較しても、ナイターでは12試合中9試合で達成。デイゲームではもちろん0回だ。4月8日に5回3失点で勝敗がつかなかった試合以外のデイゲームでは、5回を持たずに5失点以上という共通点も存在する。
 
 このような明確な差に米国のファンは、「田中をデイゲームで二度と先発させないでくれ」、「田中のデイゲームの成績がひどい?奴は本当にバンパイアだ」、「ダメな田中。デイゲームでは酷い投球をする。彼はバンパイアに違いない」などと反応。日光の下での弱さから“バンパイアと揶揄される有様である。
 
 しかし、一方でデイゲームでの成績は、捕手別成績が話題になったときと同様に、昨季や過去の成績ではまったく問題がないのも事実である。
 
 前半戦が終わり、7勝8敗で負け越し、防御率5.47と規定投球回数の中でも最低クラスの成績の田中。後半戦からの巻き返しには、デイゲームでの登板を避けさせるという一手も必要であるかもしれない。