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【MLB】ダルビッシュ、左腕エース・ハメルズと共に後半戦に向け期待の声「2人がチームをリードしてくれる」

2017/07/13

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 テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有投手、左腕エースのコール・ハメルズ投手の後半戦への期待が高まっている。
 
 ダルビッシュは118.2回を投げ防御率3.49、125奪三振、Whip1.13という好成績を残しながら、6勝8敗と黒星先行で前半戦終了。一方のハメルズは、4月下旬から約2か月故障離脱。ハメルズは2勝0敗で離脱したが、7月は登板2試合で2勝を記録し、4勝0敗、防御率3.51という成績を残した。
 
 そして、レンジャーズはWエースの白星が伸び悩むように勝率5割付近をさまよい、前半戦を43勝45敗という成績でフィニッシュ。
 
 しかし、ア・リーグ西地区ではヒューストン・アストロズが60勝29敗、勝率.674と独走中。レンジャーズは既に16.5ゲーム差をつけられており、余程の巻き返しがない限り地区優勝は不可能という状況になっている。
 
 そこで、地元紙「ダラス・モーニングニューズ」ではシーズン後半、ワイルドカード進出に向けてWエースの巻き返しに期待する特集を組んだ。
 
 記事では、昨季ダルビッシュとハメルズが登板した試合では34勝15敗を記録したが、今季は12勝15敗と黒星が先行しているデータを紹介。今季の内訳は、ダルビッシュの登板試合が8勝11敗、ハメルズの登板試合が4勝4敗となっている。そして、Wエースの試合で白星を掴めないチームが昨季に比べ失速しているのは至極当然のことだとしている。
 
 同紙の番記者であるゲーリー・フレイリー氏は、この黒星先行は2人の責任というよりも、今季17回のリリーフ失敗を記録している救援陣、援護ができない打線にあるとしている。
 
 特に、ダルビッシュの登板試合では9回あたりの援護点は3.49と少ない水準にある。ダルビッシュより不安定な投球を見せながらも白星が先行している投手が多くいるだけに、後半戦は打線の援護に期待したいところだ。
 
 そして、ハメルズは2015年にレンジャーズに加入してから、球宴後の登板試合では21勝5敗と後半戦に強いという明るいデータがある。ハメルズ本人もこのことについては認めており、後半戦でのフル回転を誓っている。
 
 レンジャーズのジェフ・バニスター監督は「ダルビッシュとハメルズがイマイチな成績の中、43勝45敗という成績を球宴前に残すことができたことについては楽観的に見ている。なぜなら、彼らは後半戦でもっと良い成績を残す可能性が十分にあるからだ」と話している。そして「この2人のエースがチームの後半戦をリードしてくれるだろう」と期待の声を寄せている。
 
 エース級の投球を見せながら、なかなか白星が先行しなかったレンジャーズのWエース。後半戦は自らに白星がつかずとも、チームを勝利に導けるような支配的な投球を期待したいところだ。