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【MLB】「悪の帝国」復活へヤンキース大型トレード ホワイトソックスから球宴内野手、米代表抑えらを獲得

2017/07/19

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 帝国復活への新たな一歩だ。ニューヨーク・ヤンキースが18日(日本時間19日)に、シカゴ・ホワイトソックスからトッド・フレイジャー内野手、デビッド・ロバートソン投手、トミー・ケインリー投手を3対4のトレードで獲得したと球団が発表した。
 
 フレイジャーは2014年と2015年には2年連続で球宴出場を果たしている強打の三塁手。今季は打率.207、16本塁打、44打点の成績で、昨季は打率.225ながらも40本塁打、98打点を記録。ヤンキースは三塁手にヘッドリーを抱えているものの、長打力が足りない状態が続いていた。
 
 また、同時にトレードで獲得したロバートソンはヤンキースでドラフト指名を受け、デビューから2014年までの7シーズンはヤンキースの中継ぎとして活躍。2014年とホワイトソックスに移籍してからはクローザーとして才能が開花し、2014年からの3シーズンで110セーブを記録している。
 
 今季の開幕前にはワールド・ベースボール・クラシックの米国代表にも選出されていたロバートソン。今季の成績は31試合に登板し、4勝2敗13セーブ、防御率2.70となっている。
 
 ケインリーは、同じく中継ぎで活躍している選手で、彼もまたヤンキースから2010年にドラフトで指名され、2013年オフにコロラド・ロッキーズにルール5ドラフトで移籍。メジャーデビューを果たし、2016年からはホワイトソックスで中継ぎとして活躍している。今季は、MLBで平均球速9位(約158キロ)にランクインする直球を武器に37試合に登板し1勝3敗7ホールド、防御率2.50の成績を残している。
 
 ヤンキースはこのトレードで中継ぎのタイラー・クリッパード投手、2016年ドラフト1位の超有望株のブレイク・ラザフォード外野手、2013年ドラフト1位のイアン・クラーキン投手、WBCコロンビア代表のティト・ポロ外野手をホワイトソックスへ放出。ヤンキースの今季に賭ける意気込みの強さ、そしてかつては「悪の帝国」と呼ばれた球団の復活を予感させるトレードとなった。