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【MLB】今季のドジャースは一味違う!?地元紙が前田らの活躍を高評価、”エース依存症”脱却へ

2017/10/15

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 ロサンゼルス・ドジャースは、14日(日本時間15日)に本拠地で行われたナ・リーグ優勝決定シリーズでシカゴ・カブスを5-2で下した。
 
 地区シリーズから4連勝と勢いに乗っているドジャースだが、今日も厳しい戦いを制しての白星となった。地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」では14日付で「カーショウが決め手ではなく、ドジャースは勝利を手にすることができた」というタイトルで特集を掲載。
 
 ドジャースは現在5年連続で地区優勝を果たしているものの、毎年ポストシーズンになるとスーパーエースのクレイトン・カーショウに負担が集中し、ワールドシリーズ出場を逃す憂き目に遭っていた。しかし、今季は先発要員としてダルビッシュ有をトレードで獲得し、前田健太をリリーフに配置転換するなど、万全の準備をしてポストシーズンに臨み、大事な一戦で早速その準備が功を奏すこととなった。
 
 ドジャースは14日の優勝決定シリーズの初戦にカーショウをマウンドへ。しかし、カーショウは4回に2ランを浴びて先制点を許し、5回裏の攻撃で代打を送られて降板。なお、この回の攻撃でドジャースは同点に追いつき、試合を振り出しに戻した。
 
 その後はリリーフ陣に試合が委ねられたが、今季のドジャースはカーショウ以外の投手陣も強力。カブスに追加点を与えず、味方打線の援護を呼びこんだ。記事でも、リリーフ陣の好投を事細かに紹介し、活躍を称賛している。 
 
 勝利を掴んだ一方、同記事ではエースの現状について心配の声を上げている。同紙のディラン・ヘルナンデス記者は「今季のカーショウは優秀な成績を残したが、蓄積疲労の影響と思われる腰の違和感からの復帰後は別人のような投手となっており、未だ本調子ではないだろう」と評している。
 
 特に、被本塁打数の増加を指摘しており、今季の23被本塁打のうち、5本塁打はレギュラーシーズンの直近5試合で投げた27回2/3で浴びたと紹介。そして、アリゾナ・ダイヤモンドバックスとの地区シリーズでも6回1/3を投げて4被弾と、本来の姿とは程遠いと指摘している。
 
 状態が心配されているカーショウだが、やはり長年チームを引っ張ってきたエースにチャンピオンリングを掴んでほしいという想いも強いようだ。
 
 総力戦で初戦を制したドジャース。今季は”エース依存症”から脱却し、多くの選手の力を重ねて、29年ぶりのリーグ制覇・そして世界一の栄冠を掴み取りたいところだ。今後のドジャース、そしてカーショウの活躍にもぜひ注目だ。