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【MLB】WS第6戦に先発のアストロズ・バーランダー、古巣からも活躍期待の声「世代最高の投手」

2017/10/31

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 ワールドシリーズ第6戦に先発登板する予定となっているヒューストン・アストロズのジャスティン・バーランダー投手。今季途中に13年在籍したデトロイト・タイガースを離れ、トレードでアストロズに移籍した右腕は、移籍後は10戦9勝で無敗と好成績をマークして地区優勝、ポストシーズンでもリーグ制覇に大きく貢献した。
 
 ワールドシリーズ第2戦では先発登板するも、被安打は2ながら2本塁打に泣き、移籍後初めて勝利投手の権利を持つことなく降板となった。なお、試合はその後に打線が奮起し、延長戦の末に勝利したため、バーランダーの黒星は消滅し無敗記録は継続した。
 
 タイガースのエースとして君臨していたバーランダーは、古巣・デトロイトを中心に大きな人気を誇っている。また、移籍の多いメジャーリーグで13年プレーしていたが、移籍は今季まで1度もなく、フランチャイズ・プレーヤーとしてタイガースファンからは大きく支持されていた。
 
 そのため、2006年に新人王、2011年にはMVPとサイ・ヤング賞のW受賞など、タイガースの一時代を築いてきた右腕の晴れ舞台から、アストロズファンだけでなく、古巣ファンも目が離せないようだ。
 
 デトロイトの地元紙「デトロイト・フリー・プレス」は、30日(日本時間31日)付でかつてのエースについて特集を掲載。
 
 記事では、今回の試合を「これまでワールドシリーズ制覇を決めることのできる機会に登板したことのなかった34歳のバーランダーにとって、この試合が彼のキャリアにとって最も大事な試合となることは明白だ」と評している。
 
 また「誰もがバーランダーの支配的なピッチングを見てきたことと思うが、一方でアストロズのブルペン陣は調子が悪い。そのため、ベテランのバーランダーが、世代最高の投手としていつも以上にギアを上げたピッチングをしても、誰も驚くことはないだろう」とも評しており、バーランダー自らの好投でチームを世界一に押し上げる姿を期待しているようだ。
 
 球団創設から56年目で、初となる世界一まであと1勝に迫ったアストロズ。果たして、剛腕・バーランダーはチームを世界一に導き、自身初となるチャンピオンリングを掴むことはできるだろうか。