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ドジャース・前田健太の適性は先発か、中継ぎか。ポストシーズンの活躍からみる来季への期待【小宮山悟の眼】

ロサンゼルス・ドジャースの前田健太投手の2年目が終了した。今季は先発としてスタートしながら、中継ぎを経験。ポストシーズンはブルペン陣の一員として、獅子奮迅の活躍で存在感を示していた。先発投手である前田は新境地を見せたが、果たして彼の適性は中継ぎなのか。来季への展望も含めて考えてみたいと思う。

2017/11/07

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リリーバーとは本来シビアな調整が強いられるもの

 もちろん、本人からすれば来年はポストシーズンで先発するくらいチームから信頼を得たいと考えているだろう。先発として信頼を勝ち取るには、レギュラーシーズン中に安定感を見せつけられるかがカギになる。今季は単純に不安定だからという理由で、はかりにかけられたのだから。
 
 一方、前田の適性はリリーフなのじゃないかという声も聞こえてくる。
 
 確かにポストシーズンではいい活躍をした。私自身も「いい経験をした」という風に言ってあげたいところだが、ただ通常のブルペンの投手とは違う条件で投げていたということを忘れてはいけない。リリーバーで、彼のように「ここで投げるかもしれないよ」と余裕をもって準備をさせてもらうことはほとんどない。
 
 リリーバーはもっとシビアな調整を強いられるものだ。だから本来のリリーバーとは違うブルペン待機の仕方であった中での活躍というのを差し引かなければいけない。ブルペンが合っているという報道も分からない気もしないが、そう簡単なもんじゃない。
 
 今のままで来季、ブルペンに入ってリリーフとしてやったら失敗するだろう。そんな甘いもんじゃない。私は前田の適性は先発だと思う。来季は先発で、今季のリリーフ経験をいかしてほしい。
 
 
小宮山悟(こみやま・さとる)
 
1965年、千葉県生まれ。早稲田大学を経て、89年ドラフト1位でロッテ・オリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)へ入団。精度の高い制球力を武器に1年目から先発ローテーション入りを果たすと、以降、千葉ロッテのエースとして活躍した。00年、横浜ベイスターズ(現横浜DeNAベイスターズ)へ移籍。02年はボビー・バレンタイン監督率いるニューヨーク・メッツでプレーした。04年に古巣・千葉ロッテへ復帰、09年に現役を引退した。現在は、野球解説者、野球評論家、Jリーグの理事も務める。

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