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ダルビッシュの癖は見抜かれていた? KOの要因と世界最大の重圧とは【小宮山悟の眼】

ワールドシリーズが閉幕した。日本人選手2人が所属したロサンゼルス・ドジャースの29年ぶりの世界一を逃した。今回は最終戦の第7戦に先発したダルビッシュ有投手がなぜKOされたのかについて話したい。

2017/11/06

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ダルビッシュが背負った異常なまでのプレッシャー

 まず一つ言えるのはプレッシャーが異常にきつかったということだ。
 
 ドジャースにとって、ダルビッシュはワールドチャンピオンになるためにシーズン途中のトレードで獲得した選手だ。移籍当初は打たれることもあったが、ポストシーズンに入ってから、彼はすばらしいピッチングをしていた。
 
 だが、ワールドシリーズの第3戦に先発し、得意としていたはずのヒューストン・アストロズに打ち込まれたというところから相当なプレッシャーがかかっていただろう。第7戦は、第3戦を引きずっていたように見えた。
 
「ワールドシリーズ第7戦」と簡単に言うが、野球をやる上で、これほどプレッシャーのかかる試合はない。その年のメジャーリーグ最後の試合。一番プレッシャーのかかるゲームだ。
 
 ダルビッシュが第7戦に先発することになったのはチームの期待の表れだ。
 
 ワールドシリーズを迎えるにあたって、先発投手をどう割り振るかをマネジメントする。昔はエースを1、4、7戦に先発させるという方式をとっていたが、今はエースが1、5戦に先発し、7戦目はリリーフというパターンだ。今年、ドジャースのカーショウがそうだった。
 
 次に7戦の先発を考える。では誰にする? となった時、エースの次に信頼のある投手を置く。ドジャースにとって、それがダルビッシュだった。
 
 ダルビッシュが第3戦に先発した際、2番目じゃないのかと思う人もいたかもしれないが第7戦を第一に考えたていたからこその投手起用なのだ。
 
 ただ、プレッシャーは相当重い。これは経験をした人じゃないと分からない。その年のメジャーリーグ最後の試合で、優勝がかかっている。チームの信頼、ファンの期待、あらゆるものを背負い、ダルビッシュへのプレッシャーが大きかったのは間違いない。

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