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【MLB】イチロー、来季は外野の層が薄い球団へ?「守備能力は未だに高い水準」

2017/11/05

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 マイアミ・マーリンズは3日(日本時間4日)、イチロー外野手(44)と来季の契約を更新しないことを発表した。イチローはFAとなって全球団との交渉が可能となり、新天地を探すことになった。
 
 メジャー17年目のイチローは、今季は代打や代走などがメインで、外野手の4番手として不規則な出場が続いたが、シーズン成績は136試合に出場して打率.255(196-50)、3本塁打、20打点、代打安打のメジャー記録まで残り1本と迫っていた。
 
 マーリンズ時代の3年間では432試合に出場し、打率.256(921-236)、5本塁打、63打点、22盗塁という成績を残していた。
 
 将来の野球殿堂入りも確実視されているイチローがFAとなったことは米国でも話題になっており、米国「ヤフースポーツ」では4日(日本時間5日)付で特集を掲載。
 
 記事では、50歳まで現役続行を目指しているイチローについて以下のように分析している。
 
「イチローの守備能力は未だに高い水準を維持しているが、衰えが見られる部分もある。例えば、彼はメジャーデビューから16年間、毎年10盗塁以上を記録していたが、今季は1盗塁にとどまっている。つまり、彼が攻撃面で発揮できる能力は主に単打を放つことのみに限られることになるだろう」
 
 そして、同記事は古巣・マリナーズを最低限のオファーとしてマイナー契約を提示する可能性のある球団だと評している。イチローがマリナーズに復帰したら、興行面で好影響を与える可能性が高いが、現在のマリナーズはポストシーズン進出のためのチーム強化が最優先事項となっており、イチローにはオファーを出さない可能性も高いと指摘されている。
 
「彼は単に穴を埋めるだけの役割ではなく、意義のある役割を果たしたいと考えている。そのことは、彼には様々な行き先の候補があることを意味している」とも評されており、古巣復帰というよりは、外野の層が薄いチームで現役を続行することが濃厚となっているようだ。
 
 今季も大ベテランとして存在感を放ち、FAとなった際にはチームメイトのディー・ゴードン内野手を筆頭に退団を惜しまれたイチロー。3年間過ごしたマーリンズの次は、果たしてどの球団に所属することになるだろうか。