少女が13歳から8年間、架空の妻子持ちMLBライターになりすましていたことが発覚
2017/11/12
Getty Images
米国の野球メディア界に衝撃が走った。8年間野球ライターとして活動していたライアン・シュルツという妻子持ちの中年男性が、実は現在21歳の女性であることが発覚したのだ。ベッカ・シュルツは13歳のときから架空のライアン・シュルツという男性になりすまし野球ライターとしての活動を続けてきたが、今月に入り、女性へのハラスメントがきっかけでなりすましが発覚したという。現地9日に米サイト『デッドスピン』が報じ、多くのファンが衝撃を受けている。
野球ライターになりたかったという13歳のベッカ・シュルツ。若い彼女がライターになるために選んだ方法は、男になりすますことだった。彼女は本名に近いライアン・シュルツという名前を選択。妻子持ちというキャラクターを作り、ライターとして野球メディアやブログに寄稿を続け、地位を築き上げて行った。
今回、なりすましが発覚したのは、ライアンがツイッターに投稿した女性蔑視のツイートがきっかけだ。ツイートが波紋を呼ぶと、多くの女性が彼からハラスメントを受けていたと声を上げた。そして、彼と彼の家族を探すも、何も手がかりをつかめず。しかし、一人の女性が正体を突き止めて、少女が8年間なりすましをしていたことが発覚した。
『デッドスピン』のインタビューによると、ベッカは何度もライターとしての活動を止めようと思ったが、Twitterのフォロワーも増え、突然消えることができなかったという。そのようなことが続いているうちに、抜け出せなくなってしまったと答えている。
また、彼女は自分が考える男性の振る舞いをもとに行動していたと語る。精神的に不安定だったときには女性へのハラスメントへつながったという。彼女は被害者に謝罪を表明して、ツイッターのアカウントを削除した。