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元燕助っ人・ロブロが監督1年目で最優秀監督賞の栄誉 謙虚で気さくな男がチームに好影響

2017/11/15

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 2000年にはヤクルトスワローズに在籍していたこともある、アリゾナ・ダイヤモンドバックス監督のトーリ・ロブロ。今季は監督1年目ながら、シーズン100勝超をマークしたロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督を抑え、見事にナ・リーグの最優秀監督賞に選出された。
 
 ロブロは1987年にデトロイト・タイガースから5巡目(全体131位)で指名され、プロ入りを果たすと、メジャー7球団を渡り歩き、2000年にはヤクルトに所属。ヤクルトでは内野のユーティリティとして期待されたが、当時のヤクルトは宮本慎也・池山隆寛・土橋勝征・岩村明憲・ペタジーニらが在籍しており、自身の衰えもあり29試合出場で打率197と結果を残せず1年で退団していた。
 
 2000年を最後に現役として引退すると、その後はマイナーリーグで監督などを務め、2011年からはトロント・ブルージェイズで2年間一塁コーチを務めた。その後、2013年からはボストン・レッドソックスでベンチコーチを務め、2015年にジョン・ファレル監督が悪性リンパ腫の治療で戦線離脱していた際には、監督代行も務めていた。
 
 そして、昨季オフにダイヤモンドバックスの監督へ就任することが発表。69勝93敗と低迷に苦しんだチームの再建を任された。
 
 現役時代には、渡り鳥で1年しか球団に在籍していないにも関わらず選手会長に選ばれるなど、人望が非常に高く多くの人に慕われていたロブロ。その長所は、監督就任後も大いに発揮された。そして、今季は投打に戦力を底上げし93勝69敗と前年を大きく上回る成績を残した。
 
 地元局「アリゾナ・スポーツ」で、ロブロ監督は「チームには私と共に歩んでくれる選手が多く、彼らは私を助けてくれるだけでなく、結果も残してくれた。コーチはしっかりと指導してくれるし、フロントも素晴らしかった。今季のチームはとても結束できていて、特別なチームだった」と話し、感謝の意を述べた。
 
 また、14日付の球団公式サイトによると、コーチ陣からの信頼も厚いようだ。デーブ・マッケイ一塁コーチは「ロブロ監督は私が見てきた中で、監督として何をすべきか最もよく分かっている男だ。試合前、そして練習中、彼が外野に行って投手全員と話をしているところを見た。こういうところで、彼は選手としっかり意思疎通を取っていたんだよね」とロブロ監督のフットワークの軽さを絶賛した。
 
 現役時代は多くの球団を渡り歩いたロブロ。1年目で監督して最高の栄誉を手にしたが、来季はどのような采配を見せてくれるだろうか。