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西武・牧田、メジャーリーグ挑戦は茨の道に?「今季オフの移籍断念可能性も」

2017/11/29

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 ポスティングシステムを用いた米球界挑戦が濃厚となっている西武・牧田和久。球界でも非常に珍しいアンダースローで、国際試合でも登板経験があることから米国でも注目するチームが現れてきてはいるが、一方で現地メディアは移籍の厳しさも指摘した。
 
 米国「CBSスポーツ電子版」では28日(日本時間29日)付で「日本からポスティングでやってくるのは大谷翔平だけではない」と題した特集を掲載。
 
 記事では、今オフは旧ポスティングシステムが適用されるため、同制度を用いた移籍では譲渡金の上限が2000万ドル(約22億円)となることを紹介する一方、牧田の移籍金が上限に達する可能性は低いと指摘。26歳でデビューし、今年の11月で33歳という年齢を迎えた牧田を”遅咲きのベテラン”と称しており、近年、先発から中継ぎへ配置転換されたことも紹介している。
 
 「メジャーリーグでもアンダースロー寄りの変則投手はほとんどおらず、ブラッド・ジーグラー、ピーター・モイランぐらいだ」とその希少性は評価されている一方、米国で行われたWBC準決勝では登板機会がないなど、牧田に関する情報は不足しているようだ。
 
 その中で同紙のマイク・アキサ記者は「米国で行われたWBCで登板機会がなかったため、米国側はスタットキャストなどを通した牧田に関するデータを持ち合わせていない。スカウトのレポートによれば、牧田は80マイル近くの速球、スライダーを武器とする標準的なサブマリン投手だ」と伝えている。
 
 そして、メジャーリーグにおいて救援投手は必要とされる存在だが、西武への移籍金、牧田自身の契約内容によっては、今季オフの移籍は断念される可能性もあると評されている。また、アキサ記者は「牧田は失投の少なく、希少性の高いアンダースロー投手だが、メジャー球団はマイナー契約による春季キャンプの招待選手以上のオファーを出さないのではないか」という見解を示した。
 
 希少な下手投げ右腕だが、米国での評価は分かれている牧田。果たして、来季はどのチームのユニフォームに袖を通しているだろうか。今後の動向にも注目だ。