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「投手がダメだから楽しみ」。大谷翔平を迎えるLAの反響とは?

日本球界で歴史的な活躍を見せた大谷翔平が、ロサンゼルス・エンゼルスへの入団を決めた。歴史上でも希少な逸材の入団に地元ロサンゼルスではどのような反響があったのか。現地在住記者が追った。(取材・文:角谷剛【アーバイン】)

2018/03/10

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店頭に並んだ「OHTANI 17」

 大谷翔平がエンゼルスと契約を結んだというニュースは、始まったばかりだったMLBのオフシーズンにおいて最大級のニュースであったことは間違いない。
 

 
 事前に予想されたヤンキースやドジャースなどの金満チームではなかったこと、安い(?)契約金、投打二刀流での活躍という珍しさなど、どれをとってもMLBファンの注目を集めるに充分すぎるほどのインパクトだった。
 
 幸か不幸か、大谷のエンゼルス入団が決定したとの報道があった翌日に、ナショナル・リーグのホームラン王、ジャンカルロ・スタントンがマーリンズからヤンキースへトレードされるという更にインパクトの大きな出来事が起きたせいで、MLB全体での注目度は奪われた感がある。それでも、エンゼルスの地元ロサンゼルス近辺では大谷に関する話題は依然として途絶えることはない。

 
 名前入りTシャツやベースボール・カードなどのグッズ販売は選手の人気を測る格好のバロメーターになるが、その点では大谷は既に現在のMLBを代表するスーパースターのマイク・トラウトと並び、エンゼルスの2大看板になりつつある。
 
 背番号17番が発表された会見からわずか数日後には、エンゼルスの公式ショップは勿論、一般のスポーツ店などでも「OHTANI 17」のTシャツが店内の最も目立つ場所に陳列され始めた。エンゼルスには通算本塁打614本のアルバート・プホルスという大砲がいるが、そのプホルスのシャツが殆ど目立たなくなったほどだ。

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