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去就決まらぬダル、奪三振率と衰えのなさは高評価も… 30代前半の大型契約がネックか

2018/01/09

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 今オフのFA市場でトップクラスの評価を受けながらも、未だに去就が確定していないダルビッシュ有投手。今オフのFA市場は動きが遅れており、2018年に入っても多くの注目選手の移籍先が決まっていない。
 
 そのような状況の中、米国紙「USAトゥデイ」では8日(日本時間9日)付で特集を掲載し、同紙のFA市場選手ランキングで1位となったダルビッシュの去就について見解を示した。
 
 記事では、ダルビッシュを獲得する理由として、奪三振率の高さと30代前半ながら速球の衰えも少ないところが評価されているとした。今オフに同じくFAとなっているエース級投手のジェイク・アリエッタは速球の衰えなどが指摘されているだけに、これらの面では優位に立っているようだ。また、2012年から実績を残し続けてきたことも高評価の一因となっている。
 
 一方、各球団が獲得を渋る理由として、獲得に多くの費用がかかり、30代前半に長期契約を結んでから満了するまでの間に継続的に活躍したケースは多くないことから、各チームはなかなか獲得に踏み切れていないようだ。
 
 また、同記事ではダルビッシュが優秀な投手であることは間違いないとしながらも、ダイヤモンドバックスのザック・グレインキーやナショナルズのマックス・シャーザーなどのエース級よりは劣っているとの見解を示しており、来季オフにはドジャースの絶対的エースであるクレイトン・カーショウがオプトアウトを行使してFAとなる可能性や、その他にも多くのスター選手がFAとなることから、各球団は今年は資金を温存するという思惑もあるようだ。
 
 そして、同紙のテッド・バーグ記者は今後の方向性は読めないとしながら、ダルビッシュのカブス入りを推奨した。カブスはアリエッタやジョン・ラッキーといった先発投手がFAとなっており、先発補強が急務な一方で野手陣はしばらくの間は充実することから、大物FA選手の獲得にも躊躇せずに今後もワールドシリーズ制覇を目指すことができそうだ。
 
 ドジャースからFAとなった後はワールドシリーズでリベンジしたいという願望を語っていたダルビッシュ。多くの球団が注目しながらも未だ契約には至っていないが、果たして今季はどのチームでプレーすることになるだろうか。