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牧田をMLB公式サイトが徹底紹介 「ゾンビが地から這い上がってくるようなボール」

2018/01/20

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Getty Images



 今季からMLBに挑戦し、サンディエゴ・パドレスと2年契約を結んだ牧田和久投手。本格的なサブマリン投手として球界関係者も注目しているが、19日(日本時間20日)にはMLB公式サイトの「Cut4」が牧田を日本時代の動画とともに徹底解剖。改めて注目の高さをうかがい知ることができる。
 
 記事の最初では牧田が98年から09年まで12シーズンに渡ってメジャーで活躍した中継ぎ投手のチャド・ブラッドフォード以来の本格的なサブマリン投手になるだろうと紹介。ブラッド・ジーグラー投手やパット・ネシェック投手などサイドスローの投手は多くいたものの、牧田のように地面近くから球を投げる選手はいなかったとしている。
 
 さらに記事では、「ちょっとした実験になるだろう。パドレスのように新しいことに挑戦するチームにはフィットする」とサブマリン投手の獲得を評価。一方で牧田自身については、「牧田はスカウト陣に強く注目されるような投手ではない。実際、プロ野球選手であること自体がすごいことだ。大学卒業後にはドラフトされなかった」と評している。
 
 その後は牧田の投球スタイルについての分析をしている。昨季の平均球速は128.8キロだが、「クイックを織り交ぜる投球では球速は重要ではない。もちろん、直球は遅い。しかし、ゾンビが地から這い上がってくるようなボールへの準備ができていなかったら、とても打つことができないだろう」と評価。さらに、変化球が多彩で、盗塁もさせないと紹介している。
 
 記事の最後では、牧田の西武時代の入場曲であったピットブルの「インターナショナル・ラヴ」を取り上げ、「彼の入場曲はとても合っている。なぜなら、パドレスでメジャーデビューを果たしたときに、その名前を我々が彼に与えることになるだろう」とコメントした。
 
 メジャーリーグに久しぶりに現れた本格的なサブマリン投手の牧田。MLBの強打者相手にどこまで通用するのか非常に興味深い。