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田中、6回途中4失点で勝敗付かず ヤンキースは終盤の逆転劇で8連勝飾り単独首位浮上

2018/05/10

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終盤は逆転に次ぐ逆転…クローザーに明暗

 しかし、試合は終盤に急展開を迎える。イニングを跨いで7回のマウンドにも登ったグリーンが、2死一塁からラミレスに再逆転となる2ラン本塁打を浴びて5-6。レッドソックスが1点のリードを許してしまう。
 
 それでもヤンキースは諦めない。ここまで本拠地10連勝を誇る底力を8回に見せる。レッドソックス4番手のマット・バーンズ投手から、先頭のニール・ウォーカー内野手が二塁打で出塁すると、ミゲル・アンドゥーハー内野手の二ゴロの間に走者が三塁へ進む。続くルーキーのグレイバー・トーレス内野手が四球で1死一、三塁とチャンスを広げると、ここでレッドソックスは先日通算300セーブを挙げたクローザーのクレイグ・キンブレル投手を投入し勝負を懸けた。
 
 勝負の命運がかかった打席に入ったのは、メジャー11年目の1番ブレッド・ガードナー外野手。ガードナーは、フルカウントからの7球目、真ん中にきた97マイル(約156キロ)の速球を捉えると、打球は左中間を抜ける2点タイムリー三塁打となりスコア7-6と逆転に成功する。さらに、直後に2番ジャッジが、カウント1-2から再び甘く入った96.8マイル(約156キロ)の速球を完璧に捉え、バックスクリーンへの第9号2ラン本塁打。9-6と一気に突き放した。
 
 9回裏、ヤンキースは守護神のアロルディス・チャップマン投手が登板。先頭のラミレスをカウント0-2から102.1マイル(約164キロ)の速球で空振り三振に仕留めると、続くマルティネスには右前安打。マルティネスは一塁ベースを回るところでカバーに入ったチャップマンとぶつかったが、進塁は認められず1死一塁。ここでボガーツはカウント1-2から86.8マイル(約140キロ)のスライダーで空振り三振。そして、最後はモアランドをカウント1-2から101.4マイル(約163キロ)の速球で空振り三振を奪って試合終了。9-6でヤンキースが激戦を制した。
 
 これでヤンキースは8連勝を飾るとともに、このカード3連戦で2連勝し勝ち越しを決めた。自身5勝目を狙った田中に勝敗は付かなかったが、チームは単独首位浮上。ここ18戦で17勝と圧倒的な好調ぶりを見せている。レッドソックスは2回、7回とともに本塁打で逆転に成功したものの、バーンズ、早くに勝負を懸け登板したクローザーのキンブレルが打たれるなどリリーフ陣が誤算だった。

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