監督もチームメイトも驚く、イチローの対応力「彼は72歳なのにリトルリーグのワールドシリーズに出場するかのようにプレーをする」
地元紙『PALM BEACH POST』で今季イチローの役割について特集が組まれている。控え選手は、まずメンタル面で常に準備が必要だというが、レドモンド監督もチームメイトもイチローの対応力に脱帽だ。
2015/04/03
Getty Images
途中出場する選手にとって、メンタルの準備が難しい
どんな役割を求められても変わらないのが、イチローの試合前の細かなルーティンだ。それに加え、試合後半での代打出場に備えた試合中のストレッチやケージでの準備も怠らない。
イチロー自身は体の準備よりもメンタル面で、試合中の急な起用に備えるほうが難しいと話す。
“Your approach has to be different as a guy coming off the bench. You can’t be the type (who says) ‘I did it this way all these years, I’m going to continue to do it that way. The game of baseball is always a lot of thinking, a lot of physical abilities that come into play. It’s a game of adjustments.”
「途中出場する選手としては違ったアプローチが必要になってくる。これまでずっと同じやり方でやってきたから、それを貫くというタイプではいけない。野球は頭と運動能力を最大に使わないといけないゲーム。どう対応していくかの繰り返し」
控え捕手として現役のほとんどを過ごしたレドモンド監督も、控えとしての難しさを「代打出場するのが一番タフな事。7、8回までベンチに座り、急に試合に入って守備につくにはメンタル面で常に準備が必要である。彼はどんな状況が来てもそれができている」と語っている。
キャリアのほとんどを控えとして過ごしてきたチームメイトのジェフ・ベイカーも途中出場の難しさを理解している選手の一人だが、「スイングがとてもシンプルなことから対応力に優れていること。どんな役割にも対応できる選手を挙げるとしたらイチローではないか」という。
さらにベイカーはイチローについての印象をこう喩えて、称賛した。
“The thing I take away looking at him is he’s 72 years old and he plays like he’s going to the Little League World Series,” Baker said, kidding. “He just brings an energy every day he comes. He’s always smiling and for someone in that role, some days it’s not easy to do that.”
「彼は72歳なのにリトルリーグのワールドシリーズに出場するかのようにプレーをする」と冗談まじりで語った。「彼は毎日エネルギーに溢れている。笑顔を毎日見せているが、彼のような役割を担う選手にとってそうあり続けるのは簡単なことではない」
出典: Ichiro will fill many roles off the Marlins’ bench By Tom D’Angelo in PALM BEACH POST on Apr.1 2015
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