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MLB球宴、ア・リーグが歴史的空中戦制し6連勝! 1試合10発は新記録。MVPはブレグマン

2018/07/18

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 「第89回オールスターゲーム」が17日(日本時間18日)、ワシントン・ナショナルズの本拠地ナショナルズ・パークで行われ、本塁打10本が生まれた試合は延長戦の末にアメリカン・リーグが勝利を収めた。
 
 アメリカン・リーグ先発クリス・セール投手(レッドソックス)、ナショナル・リーグ先発マックス・シャーザー投手(ナショナルズ)という2年連続の両先発の投げ合いで試合は始まった。
 
 先制したのはア・リーグ。2回にアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)がシャーザーの94.9マイル(約153キロ)の速球を捉え、左中間スタンドへソロ本塁打を放って先制に成功した。続く3回には、マイク・トラウト外野手(エンゼルス)がナ・リーグ2番手のジェイコブ・デグロム投手(メッツ)からソロ本塁打を放って1点を追加し2-0とする。
 
 一方のナ・リーグは、3回にウィルソン・コントレラス捕手(カブス)がア・リーグ3番手のブレイク・スネル投手(レイズ)からソロ本塁打を放って1点を返した。
 
 その後スコアは2-1のまま、両チームの継投と守備が安定し0行進。試合は終盤を迎えた。
 
 1点を追うナ・リーグは7回、途中出場のトレバー・ストーリー内野手(ロッキーズ)が、ア・リーグ7番手のチャーリー・モートン投手(アストロズ)から97.8マイル(約157キロ)の速球を弾き返して、これがレフトへの起死回生の同点ソロ本塁打。2-2と試合を振り出しに戻した。
 
 しかし、ア・リーグも負けてはいない。直後の8回、この回から登板したナ・リーグ7番手のジョシュ・ヘイダー投手に対し、秋信守外野手(レンジャーズ)、ジョージ・スプリンガー外野手(アストロズ)の安打で1死一、二塁のチャンスを作ると、ここで代打で登場したのは「32番目の男」としてファン投票で選出されたジーン・セグーラ内野手(マリナーズ)。ベンチ入り野手最後の1人として打席に入った。
 
 セグーラは、フルカウントからの7球目をファール。一塁ベンチ方向へ上がった飛球をジョーイ・ボットー内野手(レッズ)が惜しくも捕れなかった。そして迎えた8球目、95.3マイル(約153キロ)の速球を完璧に捉えた当たりは、そのままレフトスタンへ突き刺さる勝ち越し3ラン本塁打。これでア・リーグは5-2と終盤にきて大きなリードを得ることとなった。
 
 意地を見せたいナ・リーグは、クリスチャン・イェリッチ外野手(ブリュワーズ)がソロ本塁打を放ち2点差に詰め寄る。さらに9回には、クローザーのエドウィン・ディアズ(マリナーズ)に対し、1死一塁の場面で最後の野手として代打で登場したスクーター・ジェネット内野手(レッズ)がカウント1-0から96.3マイル(約155キロ)の速球を弾き返して、ライナー性でライト方向へ飛んだ打球はそのままスタンドイン。土壇場の2ラン本塁打でついに5-5の同点に追いついた。
 
 試合は延長戦に入り10回、ナ・リーグのマウンドは前の回から登板している9番手ロス・ストリップリング投手(ドジャース)。それに対しア・リーグは、先頭のアレックス・ブレグマン内野手(アストロズ)が速球を捉えて左中間へ勝ち越しのソロ本塁打。そして続くジョージ・スプリンガー外野手(アストロズ)も2者連続となるソロ本塁打を放ちリード広げた。その後もマイケル・ブラントリー外野手(インディアンス)の犠飛によって1点を追加したア・リーグは、この回3得点で8-5とした。
 
 ナ・リーグは、それでも諦めない。ア・リーグ9番手のJ.A.ハップ投手(ブルージェイズ)に対し、先頭打者のボットーが初球の速球を捉えてライトへソロ本塁打を放ち2点差。しかし、反撃はここまで。ハップが後続を打ち取り、ア・リーグが8-6で2013年以降6年連続となる勝利を収めた。MVPには延長10回に勝ち越し本塁打を放ったブレグマンが選ばれた。
 
 この日は両チーム計14得点のうち13得点が本塁打によるものだったが、1試合10本の本塁打は、かつての最多記録6本を大きく上回るオールスターゲーム新記録。2018年の夢舞台は歴史的な一戦となった。



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