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MLBの観客数減少は深刻、チケット代収益は前年比約352億円減か。成績の好不調、戦力の二極化が要因

2018/07/20

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 MLBの2018年シーズンも半分を過ぎた。“二刀流”大谷翔平投手(ロサンゼルス・エンゼルス)の出現やリーグ全体における本塁打数の増加など明るいニュースが目立つが、MLB全体では観客数の急激な減少という深刻な危機に瀕している。開幕当初は、異常な悪天候と低温な気候のせいではないかとMLB側が説明していたが、7月になっても人気回復の兆しは見られない。
 

ペナントレースの順位に左右される観客動員

 米野球専門サイト『Baseball-Reference.com』の統計によると、現時点でホームゲームの観客数が前年同期より増えているチームは9チームのみ。残り21チームは昨年より観客数が減っている。
 
 前年からの観客数増加率トップ3とワースト3のチームを、現在の順位を含めて並べてみると以下のようになる。
 
▼観客数増加率トップ3
1ミルウォーキー・ブリュワーズ、増加率19.77%、ナショナル・リーグ中地区2位
2ヒューストン・アストロズ、増加率18.01%、アメリカン・リーグ西地区1位
3シアトル・マリナーズ、増加率10.20%、アメリカン・リーグ西地区2位
 
▼観客数減少率ワースト3
1マイアミ・マーリンズ、減少率54.42%、ナショナル・リーグ東地区4位
2ピッツバーグ・パイレーツ、減少率27.79%、ナショナル・リーグ中地区4位
3トロント・ブルージェイズ、減少率26.87%、アメリカン・リーグ東地区4位
 
 成績好調なチームは観客が増え、低調なチームは観客が減っている。ニューヨーク・ヤンキース、ボストン・レッドソックス、セントルイス・カージナルス、サンフランシスコ・ジャイアンツなどの元来の人気が高い球団は、増減が少ない。
 
 大谷の加入とマイク・トラウトの活躍で大きな話題を呼んでいるロサンゼルス・エンゼルスでさえ、現時点で前年よりわずかながら観客数が減っている(マイナス0.5%)。現在ア・リーグ西地区4位、ワイルドカードでも5位と厳しい状況のエンゼルスだが、シーズン後半戦で巻き返しが出来るだろうか。

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