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大谷は22本塁打に10盗塁、平野は75試合に登板…メジャー日本人選手の今季は?

2018/10/01

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 MLBは1日(日本時間2日)、すべてのチームがレギュラーシーズンを終えた。今季は8人の日本人選手が出場。各選手の今シーズンを振り返る。
 
■大谷翔平投手(ロサンゼルス・エンゼルス)
投手:10試合、防御率3.31、4勝2敗、63奪三振
打者:104試合、打率.285、93安打、22本塁打、61打点、10盗塁
 
 華々しいメジャーデビューを飾った大谷。開幕前は賛否両論あった「二刀流」だったが、見事に存在感を示した。打者として、日本人選手の1年目最多となる22本塁打を放つなど長打力を発揮。さらに10盗塁を記録するなど、足でもファンを魅了した。
 
 投手としては、右肘靭帯の故障により4勝にとどまったが、160キロの直球と落差の大きいスプリットでメジャー打者相手に通用することを証明した。今オフに右肘の靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受け、投手復帰は2020年以降になる見通し。来季は打者専念でメジャーにさらなる衝撃を与えたい。
 
■前田健太投手(ロサンゼルス・ドジャース)
39試合(リリーフ19試合)、防御率3.81、8勝10敗2セーブ、153奪三振
 
 メジャー3年目となった今季は、先発からリリーフまで様々な役割をこなした。先発では20試合を投げて7勝7敗、防御率3.80の成績。リリーフ転向後も、大事な場面を任される試合が多かった中で、19試合を安定した成績で投げ抜いた。来季は先発ローテーションを1年間守り抜きたい。
 
■田中将大投手(ニューヨーク・ヤンキース)
27試合、防御率3.75、12勝6敗、159奪三振
 
 前半戦は被本塁打の多さが目立ち、苦しい投球が続いたが、後半戦は一転した。9月には20イニング連続無失点を記録するなど勢いに乗って12勝目を挙げた。メジャーデビューから5年連続2桁勝利をマークするなど勝ち運は健在で、来季以降もチームの柱としての活躍が期待される。
 
■ダルビッシュ有投手(シカゴ・カブス)
8試合、防御率4.95、1勝3敗、49奪三振
 
 6年の大型契約でカブスに移籍したが、5月下旬に右上腕三頭筋の腱炎で今季2度目の故障者リスト(DL)入り。さらに6月末の右肘炎症、8月の右肘ストレス反応による痛みなど故障に苦しんだ。9月12日(同13日)に右肘の骨棘(こつきょく)除去手術を受け、今季中の復帰は叶わなかった。来季は万全の状態での復活が望まれる。
 
■平野佳寿投手(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)
75試合、防御率2.44、4勝3敗3セーブ、59奪三振
 
 今季メジャー1年目にして、日本人シーズン最多記録を更新する75試合に登板。シーズンを通して安定した成績を残し、チームに欠かせない存在となった。また球団記録を塗り替える26試合連続無失点を記録するなど、記録ずくめの1年となった。
 
■田澤純一投手(ロサンゼルス・エンゼルス)
31試合、防御率7.07、1勝1敗、28奪三振
 
 今季マイアミ・マーリンズで開幕を迎えたが、不振により自由契約に。デトロイト・タイガースを経て、7月にロサンゼルス・エンゼルスとマイナー契約を結んだ。エンゼルスでは9月に9試合に登板し、防御率2.57と復活をアピール。マーリンズ放出時点での防御率9.00から7.07まで良化させた。来季はこのまま開幕メジャーを勝ち取りたい。
 
■牧田和久投手(サンディエゴ・パドレス)
27試合、防御率5.40、0勝1敗、37奪三振
 
 今季大谷、平野とともに海を渡り、アンダースロー投手として開幕当初注目を集めた。しかし、成績不振や若手の台頭により6度のマイナー落ちを経験。シーズンの半分を3Aエルパソ・チワワズで過ごした。再昇格を果たした8月以降は4試合に登板しいずれも無失点に抑えるなど、来季に向けて猛アピールしている。
 
■イチロー外野手(シアトル・マリナーズ)
15試合、打率.205、9安打、0本塁打、0打点、0盗塁
 
 6年ぶりにマリナーズに復帰したレジェンドは、スプリングトレーニングが十分でなかったこともあってか結果を残せず。15試合に出場して長打ゼロという成績だった。今季は5月に球団の会長付特別補佐に就任し、チームの顔として様々な役割を担った。一方で継続して練習は行い、来季に向けた準備も欠かしていない。