ドジャースが延長18回劇勝、WSの風向き一変 劇弾のマンシーは相手右腕に敬意も「勢い付く」
2018/10/27
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ロサンゼルス・ドジャースが27日(日本時間同日)、本拠地ドジャー・スタジアムで行われたボストン・レッドソックスとのワールドシリーズ第3戦で、延長18回、7時間20分の熱戦を制し今シリーズ初勝利を飾った。
2連敗で本拠地に戻ってきたドジャースは、2-2で迎えた延長15回、7番手として登板した前田健太投手が無死一、二塁のピンチを背負うも連続三振などで無失点。前田は続く延長16回も3者連続三振に抑えて2回1安打5奪三振、無失点と好リリーフを見せた。
前田の好投で良い流れができたドジャースは延長18回、レッドソックス9番手のネイサン・イオバルディ投手に対し、先頭のマックス・マンシー内野手がカットボールを捉え、これが左中間スタンドに入る劇的なサヨナラ本塁打となった。
日付をまたぎ、ポストシーズン史上最長の試合時間7時間20分に達した第3戦は、ドジャースが3-2で勝利。シリーズ対戦成績を1勝2敗とした。
米スポーツサイト『ESPN』によると、マンシーは試合後「長い試合になったね。イオバルディは良い投手だという風に話していて、101マイル(約163キロ)の速球の他にも色んな球を投げていた。彼の投球には敬意を表すよ。だけど試合には勝つことができた。明日へ向けて勢いが付くような気がする」と、12回から登板し7イニング目を迎えた相手右腕に脱帽しながらも、明日へ繋がる勝利に手応えを語った。
一方、レッドソックスのアレックス・コーラ監督は、敗れはしたものの「素晴らしい試合だった。両チーム互いに力を尽くした」と、し烈な守り合いの末に歴史的一戦を戦い抜いたことに対して率直な感想を述べている。
シリーズを通じて1、2戦と連勝したレッドソックスに流れが傾いたところで、ロサンゼルスに場所を移してドジャースが反撃の1勝を刻んだ。あす以降もロサンゼルスで2連戦が控えており、今後両チームがどんな戦いを見せるのかますます目が離せない。