エンゼルス、現本拠地リース契約を1年延長 “移転”か“残留”か――選択猶予延びるも問題山積
2019/01/12
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長い年月と莫大な費用を要する新球場建設
新球場へ移転する場合の選択肢として、エンゼルスはアナハイムからさほど離れていないロサンゼルス、アーバイン、タスティンなどの近郊の都市を挙げている。50年以上に渡って築き上げた地元ファン層という強味を手放すわけにはいかないのだ。
モレノ氏と会談を行ったシドゥ氏は、昨年12月に就任したばかりの新市長。前任者のトム・テイト市長に比べると、エンゼルスへの再開発投資に積極的だと見られているが、新球場の建設には3年以上の年月と700億円以上の開発費用がかかると予想され、どの自治体にとっても納税者からの支持を得ることは容易ではない。
今回のリース契約延長が決定しても、その期間は2020年末まででしかない。メジャー屈指のスーパースター、マイク・トラウト外野手がエンゼルスとの6年契約を終了し、フリーエージェントになるのも同じ2020年末だ。果たして2021年以降エンゼルスはアナハイムに残り、またトラウトもエンゼルスに留まるだろうか。
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