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菊池雄星、自己最長7回1失点&最多10三振 マリナーズは接戦の末にサヨナラ負けで5連敗

2019/05/04

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併殺の間の1失点のみも…援護に恵まれず

 シアトル・マリナーズの菊池雄星投手が3日(日本時間4日)、敵地プログレッシブ・フィールドでのクリーブランド・インディアンス戦に先発登板し、7回1失点の好投を見せたがチームは接戦の末に敗れた。
 
 前回登板から中6日のマウンドとなった菊池は初回、インディアンスの上位打線に対して1三振を含む3者凡退に抑えると、3回にも8番ケビン・プラウェッキ捕手から96.3マイル(約155キロ)の速球で見逃し三振を奪うなど2三振をマークし3者凡退。序盤を無失点と最高の立ち上がりを見せた。
 
 しかし、4回に味方が1点を先制した直後のマウンドで突如つかまる。先頭の2番レオニス・マーティン外野手に二塁打、3番のホセ・ラミレス内野手に左前安打を浴び無死一、三塁のピンチを招くと、ここで4番のカルロス・サンタナ内野手を二ゴロ併殺に打ち取る間に1失点。1-1の同点に追い付かれてしまう。続くジョーダン・ループロウ外野手にも二塁打を浴びて勝ち越しのピンチを招いたものの、最後はカルロス・ゴメス外野手を86.2マイル(約139キロ)のスライダーで一ゴロに打ち取り最少失点で切り抜けた。
 
 菊池は5回以降立ち直りを見せ、5回から7回まで3者凡退。4回の3アウト目から10者連続でアウトとする。中でも6回と7回だけで計5奪三振と荒稼ぎ。7回は4番のサンタナを94マイル(約151キロ)の速球で空振り三振、5番ループロウを87.7マイル(約141キロ)のスライダーで見逃し三振、6番のゴンザレスも86.3マイル(約139キロ)のスライダーで空振り三振という圧巻の投球だった。
 
 菊池はこの日、自身メジャー最長となる7回93球(ストライク60球)を投げ抜き、被安打3、与四球1、奪三振は自己最多の10、失点1の好投。防御率は3.98となった。
 
 菊池の好投に報いたいマリナーズだったが、試合はその後も動かず1-1のまま9回に突入。マリナーズは3番手としてアンソニー・スウォーザック投手を登板させたが、2つの四球を与えるなど2死一、二塁のピンチを作ってしまう。ここで代打のタイラー・ネイクイン外野手を打席に迎えると、初球の86.1マイル(約139キロ)のスライダーを右前へ弾き返され、これがサヨナラタイムリー安打に。マリナーズは1-2で惜しくも敗れ5連敗となった。
 
 菊池には勝ち星こそ付かなかったが、初の2桁奪三振をマークし、93球という球数で7回を投げ切ることができたことは収穫の1つになるはず。メジャー2勝目を向けて、次回登板に期待が持てる内容だった。