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オールスター勝利投手の田中将大、初登板は「特別な1日になった」 前回不参加の悔しさ晴らす

2019/07/10

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勝利&セーブともにヤンキースの投手がマーク

 ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手が9日(日本時間10日)、MLBオールスターゲームに登板し日本人選手で初となる勝利投手に輝いた。試合後、初登板を振り返っている。地元メディア『New York Post』が同日、伝えた。
 
 自身2度目の選出でオールスターゲーム初登板を果たした田中。2回から2番手として登場すると、コディ・ベリンジャー外野手(ロサンゼルス・ドジャース)、ノーラン・アレナド内野手(コロラド・ロッキーズ)ら強打者を見事抑え、1回無失点の好投を披露した。
 
 直後の2回裏、マイケル・ブラントリー内野手(ヒューストン・アストロズ)の適時打でアメリカン・リーグが先制。このままアメリカン・リーグがリードする展開が続き、試合は4-3でア・リーグの勝利。勝利投手の権利を2回にもった田中は、そのまま白星を手にした。
 
 オールスター初登板で嬉しい初勝利をマークした田中。同メディアによると、この日について田中は「自分にとってとても特別な1日になった」と通訳を介してコメントしている。強打者たちを熟練した投球術で打ち取り、真夏の祭典を十分に楽しむことができたようだ。
 
 また田中は、ルーキーイヤーである2014年にもオールスターに選出されていた。前半戦は“快投乱麻”の活躍を見せていたものの、右肘故障の影響もあって14年は参加を辞退。惜しくも登板する機会を逃していた。
 
 そのことについて田中は「(前回は)けがをしていて参加することができませんでした。その時は心がすり減る思いでした」と5年前の悔しさを語っている。今回の登板はよりいっそう思い出深いものになったに違いない。
 
 なお、ヤンキースからは、クローザーのアロルディス・チャップマン投手が1点差で迎えた最終回に登場。自慢の豪速球とスライダーで3者連続空振り三振に抑えてゲームセットとなった。勝ち星投手は田中、セーブ投手はチャップマンと、ヤンキースを支える投手コンビが、試合の中でも重要な役割を果たしている。