大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



Home » メジャーリーグ最新情報 » ダルビッシュ有 » ダルビッシュ有、逆転許し4失点で勝ち負けつかず カブスは延長13回に悪夢のサヨナラ被弾

ダルビッシュ有、逆転許し4失点で勝ち負けつかず カブスは延長13回に悪夢のサヨナラ被弾

2019/07/24

text By

photo

Getty Images



与四球は1つのみ、6回投げ切る粘投

 シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手が23日(日本時間24日)、敵地オラクル・パークでのサンフランシスコ・ジャイアンツ戦に先発登板し、6回4失点で4勝目はならなかった。
 
 最近2試合連続で6回無失点と好投しているダルビッシュは初回、味方打線に1点の先制点をもらいマウンドへ。1死からバスター・ポージー捕手に81.4マイル(約131キロ)のスライダーを中前へ弾き返されるも後続を打ち取り、わずか5球で無失点に抑えた。
 
 しかし、続く2回は先頭のアレックス・ディッカーソン外野手に右中間へ二塁打を打たれるなど1死三塁のピンチを招き、マイク・ヤストレムスキー外野手に犠飛を許して1-1の同点とされる。
 
 カブスは3回に再びブライアントの適時打ですぐさま1点を勝ち越し。ダルビッシュも直後の投球で8番から始まるジャイアンツ打線を2者連続三振に仕留めるなど無失点として試合に良いリズムをもたらす。
 
 しかし、4回に落とし穴が待っていた。ダルビッシュは2-1とリードした4回1死からディッカーソンに96.2マイル(約155キロ)のツーシームを左翼スタンドへのソロ本塁打とされ再び同点に。さらに安打と四球で一、二塁のピンチを招くと、ピラーに中堅への2点適時二塁打を浴び2-4と逆転を許した。
 
 それでも、ダルビッシュはその後のイニングは復調。カーブも用いながら打者のタイミングを狂わせ、5回と6回をともに3者凡退に抑えて見せた。
 
 ダルビッシュの粘投に報いたいカブスは7回、1死二塁のチャンスでビクター・カラティーニ捕手の適時打で1点を返し3-4。なおも1死一塁の場面でダルビッシュの打順だったが、ここで代打としてデビッド・ボート内野手が起用された。
 
 交代となったダルビッシュはこの日6回77球(ストライク57球)、被安打6、与四球1、奪三振6、失点4の成績で防御率4.54。ボートと続くカイル・シュワーバー捕手が凡退したため今季4勝目はならなかったが、この日も与四球の少ない投球で次回登板にも期待が持てる内容だった。
 
 1点差と迫ったカブスは8回、ジャイアンツ3番手のトニー・ワトソン投手からジェイソン・ヘイワード外野手が同点の適時打を放ち、ダルビッシュの負けを消した。そして試合は4-4のまま延長戦に入る。
 
 決着が付いたのは延長13回。ジャイアンツはここまで5打数無安打だった3番パブロ・サンドバル内野手が、カブス7番手のブラッド・ブラック投手に対して、左翼スタンドの最前列に飛び込む第12号ソロ本塁打を放ち劇的なサヨナラ勝ちを決めた。5-4で勝ったジャイアンツはこれで3連勝。敗れたカブスは3連敗となった。