日本との違いは? 今年の注目選手は? 2015年MLBドラフト
間近に迫ったMLBドラフト会議。同じドラフトとはいっても指名方法を中心にNPBとMLBでは大きな違いがある。そうしたドラフト制度の違いから今ドラフトの注目選手まで2015年ドラフトの見どころを紹介する。
2015/06/07
今季のドラフト注目選手
例年に比べ不作と言われる今季のドラフト候補選手たちだが、それでも上位指名が予想される選手には将来のスーパースター候補が揃っている。
注目選手でまず名前があがるのが前述のブレイディ・エイケンだ。
昨年は全体1位指名も、肘の怪我をめぐる問題でアストロズと交渉決裂。今季トミー・ジョン手術を受けたことで評価は落ちたものの、優れた体格と投球センスに加え、最速97mph(155km/h)のストレートに高精度のカーブ、チェンジアップを操る素材は今年のドラフトでも最高レベルだ。
各紙でも予想順位が大きく分かれており、当日の指名順位に注目が集まる1人だ。
全体1位候補としてあげられているのがレイクメアリー高校のショート、ブレンダン・ロジャース。
コンパクトなスイングからの強打、150km/h近くを記録する強肩、守備のセンスなどすべてに評価が高く、将来は中軸を打てる打力を持った遊撃手に成長することが期待されている。
ロジャースを筆頭に遊撃手に高い評価を受けている選手が多いのが今ドラフトの傾向。出塁能力とスピードから将来のトップバッターとして期待されるダンスビー・スワンソン、その身長と打撃センスからレッドソックスのペドロイアと比較されるアレックス・ブレグマン、この2人にロジャースを加えた3人が『MLB.com』のトップ200ランキングでも上位4位以内にランクインしている。
遊撃手以外のポジションでは最速98mph(157km/h)のストレートを軸にパワフルな投球を見せる右投手のカーソン・フルマー、同じく最速98mphの速球を武器に今季大きく評価を上げたディロン・テイト投手、名外野手マイク・キャメロンを父に持つダズ・キャメロン外野手、スカウトたちが兄(アストロズでプレーする有望株プレストン・タッカー)より上と声を揃えるカイル・タッカー外野手らの動向も興味深い。
ドラフトはニューヨーク近郊にあるMLBスタジオで行われ、当日はMLB公式サイトでも生中継される予定だ。近年は各球団がOBを送り込んだり、指名が有力視される選手たちを招待したりしてお祭りのような雰囲気になっている。金の卵たちの行方がどうなるのか。ドラフト当日を楽しみに待ちたい。
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