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大谷翔平、崩れる「心・技・体」のバランス。エンゼルスの低迷やキャリア初の打者専念も影響か

 大谷翔平選手(ロサンゼルス・エンゼルス)の2019年シーズンはこのまま終わってしまうのか。この一週間を17打数2安打、打率.118で終え、13打席ヒットから遠ざかっている。現地8月20日(日本時間21日)の試合終了時に.307まで上昇した打率は、わずか2週ほどで.289まで下降してしまった。

2019/09/03

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心・技・体のバランスを奪うものは?

 並外れたポテンシャルを持つ大谷も一人の人間だ。心・技・体のバランスを欠けばパフォーマンスに影響が出るのはごく当然のことであろう。現在の大谷の心・技・体のバランスを奪うものはなんだろうか。
 
心:長打が欲しい、結果が欲しいという思いの空回り。ポストシーズン進出という目標を失った中でのプレー。前を打つマイク・トラウト外野手がホームランを量産していることが今や重荷に、力みに繋がっている可能性もあるのではないか。
 
技:現地9月1日(同2日)の試合前の会見で大谷は「納得できるアウトが少ない」「ボールは見えているが、打ちに行ったときにファウルや空振りになってしまう」「(明らかなボールだったりする)高めに手が出てしまうのは良くない」と自身の現状を分析しているが、つまりは「自分のスイングができていない」という自身の一言に集約されるのではないだろうか。
 
体:昨年のトミー・ジョン手術を経て、通常のオフ、プレシーズンを過ごせなかったこと、自身のキャリアでも初となるシーズンを通して打者としてプレーすることへのアジャストといった部分での体力的な影響などが考えられる。

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