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ヤンキース・田中将大は「不運」だったのか 連続得点試合ストップで黒星。“エース”としての真価とは

2019/09/03

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今季は先発ローテ5人の中で2番目に少ない援護点

 ニューヨーク・ヤンキースが2日(日本時間3日)に行われた、本拠地ヤンキー・スタジアムでのテキサス・レンジャーズ戦で完封負けを喫し、昨季7月から続いていた連続得点試合が「220」でストップした。打線の援護に恵まれなかった先発・田中将大投手は6回2失点ながら8敗目を喫している。
 
 2009年以来10年ぶりの世界一を目指すアメリカン・リーグ東地区首位のヤンキースは、この日レンジャーズ戦で0-7で完封負け。打線は相手先発のマイク・マイナー投手に対して4度の3者凡退を喫するなど散々だった。試合を通じても、二塁打2本が飛び出すなど6安打を放ちながら三塁を踏んだのは一度のみ。得点圏では6打数無安打に終わっている。
 
 最後まで決め手を欠いたヤンキースは0-7で敗れて、昨季2018年7月1日(同2日)から続いていた連続得点試合が「220」でストップした。そんな滅多にない屈辱に見舞われた打線によって黒星を喫したのが田中。6回103球(ストライク68球)を投げて被安打7、与四球2、奪三振5、失点2と試合を作りながら今季8敗目を喫したのだ。
 
 田中は“運がなかった”のか。田中はこの試合、初回に1死から連打を許して一、三塁とピンチを招き、続く打者に犠飛を浴び先制点を献上した。続く2回は先頭を味方のエラーで出塁させるも無失点。3回と4回もそれぞれ安打を浴びながら無失点で切り抜けている。
 
 そして迎えた5回、田中は先頭の9番ホセ・トリビーノ捕手に初球の真ん中91.4マイル(約147キロ)のフォーシームを右中間スタンドに運ばれ2失点目を喫した。続く6回はこの日初めてとなる3者凡退に抑えて、7回からはリリーフ陣に託した。
 
 田中は今季10勝8敗、防御率4.42。RA9(9イニング当たりの援護点)は1日(同2日)までの時点で4.70となっている。これはヤンキースの先発ローテーション投手5人の中で2番目に少ない。最も多いのがC.C.サバシア(5勝8敗、防御率4.93)で5.38、2番目はJ.A.ハップ(11勝8敗、防御率5.34)で5.34、3番目にジェームズ・パクストン(11勝6敗、防御率4.39)で4.82、そして最も少ないのがドミンゴ・ヘルマン(17勝3敗、防御率4.01)で4.35という内容だ。

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