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エンゼルス・大谷翔平、「3番」の苦悩再び…2三振含む4の0 毎打席異なる配球に悪戦苦闘

2019/09/10

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打率は2割9分を割る

 ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手が9日(日本時間10日)、本拠地エンゼル・スタジアムでのクリーブランド・インディアンス戦に「3番・指名打者(DH)」で先発出場し、4打数無安打2三振に終わった。
 
 大谷は2試合連続で3番で先発出場。ここまで4番での2試合連続マルチ安打を含む3試合連続安打と活躍が続いており、本拠地に戻ってきて改めてその打棒に期待がかかった。
 
 エンゼルスは初回にパトリック・サンドバル投手がヤシエル・プリーグ外野手に適時打を浴びて先制点を失う。一方の大谷は、直後の攻撃で今季のオールスターゲームで最優秀選手賞(MVP)を獲得した右腕シェーン・ビーバー投手と対戦し、カウント0-1から高め93.5マイル(約150キロ)のフォーシームに三邪飛に倒れた。
 
 2回にも2失点を喫し0-3とリードを広げられたエンゼルスだったが、5番のアルバート・プホルス内野手の第22号ソロ本塁打で1点を返す。プホルスにとってはこれが通算655号。歴代5位に座るウィリー・メイズ氏の660本まであと5本とした。
 
 大谷は3回に第2打席を迎え、第1打席の高めとは一転、今度はビーバーにナックルカーブで徹底的に低めを攻められる。そして、カウント1-2からの5球目、低め83.3マイル(約134キロ)のナックルカーブに空振り三振。5球連続ナックルカーブという組み立てに屈した。
 
 エンゼルスは中盤以降もビーバーに苦戦。4回は3者凡退、5回は1死から安打で1人走者を出すも後続が2者連続で打ち取られ無得点に終わり、大谷にチャンスで打席を回すことができなかった。
 
 後半に入った6回、エンゼルスは2死一、二塁から4番手のジャスティン・アンダーソン投手が張育成投手にキャリア初本塁打となる3ランを浴び1-6と一気に5点差をつけられる。
 
 直後の攻撃で大谷が第3打席を迎えたものの、3度目の対戦となったビーバーに対して、この打席はチェンジアップを織り交ぜながら内外と攻められ、最後はカウント2-2から外角低めの92.4マイル(約149キロ)のフォーシームに空振り三振を喫した。
 
 エンゼルスは終盤の8回、白血病から復帰っしたインディアンス2番手のカルロス・カラスコ投手からジェレッド・ウォルシュ内野手がメジャー初本塁打となる第1号ソロ本塁打を放つも、1死一塁から第4打席の大谷がカウント1-2から真ん中の84.5マイル(約136キロ)のスライダーに中飛に打ち取られて流れを引き寄せられなかった。
 
 大谷はこの日、4試合ぶりの無安打となる4打数無安打2三振で打率を.289。3カードぶりとなった本拠地での一戦で快音を響かせることはできなかった。
 
 エンゼルスは9回もインディアンス3番手のタイラー・クリッパード投手の前に無得点に終わって2-6で敗れ2連敗を喫している。